Archive for 12月, 2025

過去の生徒について⑥【中3男子】12.16.25

過去の生徒について⑥

―“問題児”と呼ばれた少年が教えてくれた、心の奥のサイン―

これまで多くの生徒たちと関わってきましたが、

中には“手のかかる子”と呼ばれるような子もいました。

けれど、そうした子たちほど、心の奥に深い思いを抱えているものです。

今回は、そんな一人の男の子の話をしたいと思います。


プロを目指すほどの才能を持つ少年

その子が塾に来たのは、中学3年生のとき。

母子家庭で、お母さまと二人暮らしをしていました。

ゴルフではプロを目指せるほどの実力を持ち、

勉強も学校の中では上位に入るような子でした。

一見、何も問題のないように見える少年。

でも、その裏には、思春期ならではの心の揺れがありました。


塾を“隠れ家”にしていた日々

家に帰ると、お母さんからいろいろ言われるのが嫌で、

塾を“逃げ場”のようにして過ごしていました。

しかし、勉強をしているわけではなく、

自習室でスマホのサッカーゲームをして、

仲間たちと盛り上がっている日もありました。

ある日、あまりにも騒がしかったので、

ついに私も怒って、「もう帰りなさい!」と強く言いました。

その場がピリッと張り詰め、

お互いの思いがぶつかり合うような時間でした。


“ぶつかり合い”の中で見えたもの

別の日、授業中にふざけて、

塾の配布用ボールペンが入った袋を投げ、

中身をまき散らしたことがありました。

思わず私も感情的になり、体を張って止めに入ったほどです。

学校でもいつも先生に怒られていたそうで、

周囲からは「問題児」と見られていました。

けれど、私は思っていました。

この子は、本当は優しい心を持っている。

ただ、その気持ちの出し方がわからないだけだと。

ある夜に、私が塾のチラシを配るんだと言うと

その友達と数人で、手分けして配ってあげるよ!と手伝ってくれた事もありました。


そして、合格の日

受験が近づくにつれ、少しずつ彼の表情が変わっていきました。

真剣に勉強に向かう姿も増え、

やがて県立高校に見事合格。

そのときの笑顔は、

いつもの強がりや反抗心のない、

心からの笑顔でした。


心でつながる指導を

子どもたちは、時に反抗的で、理解しにくい行動をとります。

けれど、それは「助けてほしい」「気づいてほしい」という

心のサインでもあります。

「問題児」と呼ばれる子ほど、

実は一番、人の温かさを求めているのかもしれません。

彼が塾で見せてくれた姿は、

“心で向き合う教育”の大切さを、私にもう一度教えてくれました。


歩実塾より

塾は、ただ勉強を教える場所ではありません。

子どもが自分を見つめ直し、心を立て直せる“居場所”でありたいと思っています。

怒ることも、ぶつかることも、

それは“心がつながっている証”です。

そして、そんな時間を経て、子どもたちは少しずつ強く、優しくなっていくのです。

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過去の生徒について⑤【中2男子】12.13.25

過去の生徒について⑤

―“勉強しない子”が、夢を見つけて走り出した日―

これまで、たくさんの生徒たちと関わってきました。

その中で、特に印象に残っている一人の男の子がいます。

「勉強ができる」とか「テストで点を取れる」とか、

そんな言葉とは少し違う場所で輝いていた子でした。


絵を描き、紙を折る日々

その子が塾に来たのは、中学2年生のとき。

母子家庭で、お母さまと二人の生活をしていました。

塾に来ても、机に向かって勉強をすることはありませんでした。

ノートを開く代わりに、絵を描いたり、紙で何かを作ったりしていました。

でも、私はそれを無理に止めようとは思いませんでした。

「今は、その子にとって必要な時間なんだ」と思っていたからです。

悪いことをするわけでもなく、

ただ、静かに自分の世界を楽しんでいるような子でした。


成績は“2”ばかりでも

通知表を見ると、ほとんどが「2」。

正直、勉強は得意ではありませんでした。

それでも、その子には確かな“感性”がありました。

どこか不器用で、言葉では表せない優しさと繊細さを持っていたのです。


不合格のあとに見えた、新しい道

中学3年のとき、彼は「自動車の勉強ができる高校に行きたい」と言いました。

しかし、第一志望の県立高校には残念ながら不合格。

それでも、諦めずに私立高校を受験し、見事合格。

志望校ではありませんでしたが、そこにも“自動車整備士”を学べるコースがありました。

彼はそこで、自分の好きな世界に出会いました。


「先生、大学に行くことになりました!」

高校に進学してから、

あれほど勉強をしなかった彼が、どんどん前向きになっていきました。

自動車の勉強が楽しくて、成績も上位に。

そして、ある日、久しぶりに塾に立ち寄ってくれました。

開口一番に彼が言った言葉が、今でも忘れられません。

「先生、大学に行くことになりました!」

思わず、胸が熱くなりました。

あの頃、絵を描いていた彼が、

自分の未来に向かって、まっすぐ走り出していたのです。


子どもは「きっかけ」で変わる

この経験から改めて感じたのは、

子どもは「できる」「できない」で判断してはいけない、ということです。

興味を持てることに出会えば、

誰だって変わることができる。

あの子が見つけたのは、「好き」が導く努力の力でした。


歩実塾より

子どもたちが、自分の「好き」を見つけ、

その中で努力を覚え、夢を描いていけるように。

私たちは、勉強だけでなく「生き方」を共に考える場所でありたいと思っています。

勉強が苦手な子でも大丈夫。

その子の中には、まだ眠っている力が必ずあります。

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過去の生徒について④【中1女子】12.12.25

過去の生徒について④

―勉強は苦手でも、人としての優しさを忘れない子―

これまでに関わってきた生徒の中で、

「成績よりも大切なもの」を改めて教えてくれた女の子がいます。

彼女が塾に来たのは、中学1年生のとき。

兄弟姉妹が5人いる大家族の、一番上のお姉ちゃんでした。

毎日忙しい家庭の中で、小さな子たちの面倒も見ながら、

頑張って塾に通ってくれていました。


「2」が並ぶ通知表の中で

正直、勉強はあまり得意ではありませんでした。

間違った勉強法をしていて、こちらがアドバイスをしても、

なかなか直せないところがありました。

通知表には「2」が多く並び、

たまに「3」があると少しホッとするような成績。

でも、そんな数字よりも、

彼女の“人としての温かさ”が本当に素晴らしかったんです。

困っている子がいればさっと助け、

誰かが落ち込んでいれば、そっと声をかけられる。

教室の空気を柔らかくしてくれる、

そんな優しさを持った生徒でした。


「先生、介護が必要になったら看ますね」

ある日、進路の話をしているときに、

彼女が笑顔でこう言いました。

「先生もそろそろ介護が必要かもしれませんね。

私が看ますから、任せてください!」

冗談まじりのその言葉に、思わず笑ってしまいました。

でも、その言葉にはちゃんと“思いやり”がありました。

彼女は、自分の将来をしっかりと見据えていて、

「介護の仕事をしたい」と言っていました。


専門高校への挑戦、そして合格

介護の資格を取るため、

専門の私立高校を目指すことになりました。

決して成績は良い方ではありませんでしたが、

真剣に目標に向かって努力を重ねていきました。

そして見事、合格。

高校に入ってからはさらに頑張り、

成績も上位に入り、アルバイトにも意欲的に取り組むようになりました。


成績よりも大切なもの

この子を見ていて感じたのは、

“勉強ができる”よりも“人として育つ”ことの大切さでした。

誰かを思いやれる心、

自分の道を信じて進む力。

それがあれば、

どんな環境でも、自分らしく生きていける。

私がこの仕事をしていて、

一番嬉しい瞬間は、そんな「心の成長」を感じられたときです。


歩実塾より

歩実塾では、学力だけでなく、

人としての「生きる力」を育むことを大切にしています。

成績が伸びることももちろん嬉しいですが、

それ以上に、子どもたちが“人として優しく、強くなる”姿を見られることが、

私たちの何よりの喜びです。

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過去の生徒について③【中2女子】12.11.25

過去の生徒について③

―「この塾で良かったです」その一言に込められた想い―

これまでに関わってきた生徒たちの中で、

今でも心に残っている一人の女の子がいます。

彼女が塾に入ってきたのは、中学2年生の頃。

母子家庭でお母さんと二人暮らしでした。

お母さんはとても優しく、厳しく勉強を強いるタイプではありません。

彼女自身も、どちらかといえば自由で、

友達や彼氏と過ごす時間を楽しむような、明るい子でした。


言い合いになった日のこと

ある日、彼女と少し言い合いになったことがありました。

私が思わず口にした言葉。

「そんなにこの塾が嫌なら、隣の塾に行けばいいよ。」

今思えば、少し強い言葉だったかもしれません。

でもそのときは、本気でぶつかっていたからこそ出た言葉でした。

彼女も負けずに言い返してきて、

お互いに心の中で“もやもや”を抱えたまま時間が過ぎていきました。


女の子なのに? 工業高校を志望

中学3年生になってから、彼女は突然、目を輝かせて言いました。

「私、工業高校に行きたいんです!」

正直、少し驚きました。

当時はまだ、工業高校に進学する女子生徒が学年で1〜2人ほどの時代。

でも、彼女の表情には迷いがありませんでした。

「機械とか、ものづくりに興味がある」

その一言に、彼女の芯の強さを感じました。

それからの彼女は本当に変わりました。

放課後は毎日のように塾に来て、授業がない日も自習。

誰よりも真剣に机に向かい、努力を続けていました。


合格、そして“あの手紙”

受験当日も、堂々とした姿で挑み、見事に合格。

その報告を聞いたとき、心の底から嬉しかったのを覚えています。

そして、卒業の日。

彼女から一通の手紙をもらいました。

そこには、こう書かれていました。

「あの時、塾長に“この塾が嫌なら、隣の塾に行けばいい」って言われたけど、

やっぱり、この塾で良かったです。

その一文を読んだ瞬間、胸が熱くなりました。

本気でぶつかり合ったあの日が、

彼女にとって“成長のきっかけ”になっていたのかもしれません。


「信じる」と「待つ」

この子の姿を通して、改めて感じたことがあります。

子どもは、大人が思うよりもずっと強い。

ただ、その強さが芽を出すまでには、時間がかかることもあります。

信じて、待つこと。

ときにはぶつかっても、見放さないこと。

その積み重ねが、子どもたちの“心の成長”につながっていくのだと思います。


歩実塾より

歩実塾では、勉強を教えるだけでなく、

子どもたち一人ひとりの「心の成長」を大切にしています。

「叱る」よりも「認める」ことで、

自分を信じられる力を育てていく。

そうして、一歩ずつ成長していく姿を見ることが、

何よりの喜びです。

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過去の生徒について②【中2男子】12.10.25

過去の生徒について②

―「できない」じゃなく、「まだできていない」だけ―

これまでたくさんの生徒たちと関わってきましたが、

その中でも特に印象に残っている一人の男の子がいます。

彼が塾にやってきたのは、中学2年生のとき。

少し落ち着きがなく、突拍子もない言動をすることもありました。

学力的には決して高くありませんでしたが、どこか憎めない、

そして根の部分ではまっすぐで一生懸命な子でした。


塾が“居場所”になった日々

家では落ち着かないのか、塾が終わってもなかなか帰ろうとせず、

いつも最終の22時まで残っていました。

私の机の前に椅子を持ってきて座り、自習をしながら話しかけてきたり。

「勉強を教える」というより、

一緒に“時間を過ごす”感覚に近かったかもしれません。

言い合いになったり、行動を止めようとして

掴み止めるような場面もありました。

でも、そんな毎日が不思議と嫌ではなかったんです。

ある日なんて、自習室に閉じこもり、

机を内側から並べてバリケードを作り、

その机を卓球台代わりにして、二人で“卓球大会”を始めたこともありました。

もちろん、注意してもまったく聞かない(笑)。

でも、今思えば、それも彼なりの「関わり方」だったのかもしれません。


変わる瞬間

中学3年の後半。

進路の話をする中で、彼は行きたい高校を見つけました。

その日から、目の色が変わりました。

「この高校に行きたい!」

その気持ちが、勉強への原動力になったんです。

中学の担任の先生からは、

「その高校は無理だからレベルを下げたほうがいい」と言われていました。

でも、私は彼の模試の結果と、何より“やる気の変化”を見ていました。

「大丈夫。君なら行ける。」

そう背中を押して、志望校を変えずに受験しました。

そして、見事――合格。

あのときの笑顔、今でも忘れられません。


「できない」ではなく、「まだできていない」

彼を見ていて思ったことがあります。

子どもたちは、誰もが「変わる力」を持っているということ。

できないのではなく、

“まだできていないだけ”。

環境や人との関わり、そして心のスイッチが入った瞬間に、

驚くほどの成長を見せてくれます。

塾という場所が、そんな“変化のきっかけ”になれるように。

これからも、一人ひとりのペースで前に進む姿を

見守っていきたいと思います。

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過去の生徒について①【小5男子】12.09.25

過去の生徒について①

― 心が追いつくまで、ゆっくりでいい ―

過去に関わってきた生徒の中で、今でも心に残っている子がいます。

ある男の子。彼が教室に来たのは、小学5年生の頃でした。

優しくて、素直で、どこか繊細な心を持った子でした。

お母さまと二人暮らしで、お母さまはお仕事が忙しく、夜遅くまで帰れない日が続いていました。

自然と、彼には自由な時間と自由なお金がありました。

その自由さが、彼を少しずつ迷わせていったのかもしれません。

小学6年生の時、学校でいじめがありました。

それをきっかけに、学校へ行く日が少しずつ減り、

やがて、塾でも苦しさがあふれて泣くこともありました。

お母さまと何度も面談を重ねました。

そして本人とも、何度も何度も話をしました。

「大丈夫。きっと変われる。」

そう信じて迎えた中学生活のスタート。

最初は部活動にも参加し、笑顔が戻っていました。

けれど、怪我をきっかけに再び登校できなくなり、

夜はゲームにのめり込み、昼夜が逆転し、

お菓子を食べながら過ごす日々が続きました。

身体が重くなり、心もまた沈んでいく。

見ていて苦しかったです。

中学3年生になると、出席日数も足りず、

通常の高校への進学は難しい状況になりました。

それでも、通信制高校への道を選び、

新しい目標を見つけ、少しずつ前を向くようになりました。

そして、高校生になると、身体の成長とともに心も落ち着きを取り戻し、

今ではすっかり、一人前の大人として社会に立っています。

人の成長には、「心が追いつくまでの時間」があります。

焦らず、見守り、支えてあげることで、

その子の中に眠る力が、いつか静かに芽を出すのだと思います。

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痛みとともに生きる ― 相手に寄り添うということ12.06.25

痛みとともに生きる ― 相手に寄り添うということ

私たちの生活の中で「痛み」は避けられない存在です。

転んでできた傷、運動でのけが、そして人間関係や失敗で生じる心の痛み。痛みは形を変えて、子どもも大人も誰もが経験するものです。


1. 身体の痛みが生活に与える影響

  • 動作が制限される けがをすると歩く・書く・食べるといった日常の動作が思うようにできなくなります。
  • 気持ちも沈む 「痛い」という感覚は脳に負担をかけ、意欲の低下や集中力の欠如につながります。

2. 心の痛みがもたらす影響

  • 学校や仕事に行きづらくなる いじめや人間関係のストレスは、登校や通勤に大きな壁をつくります。
  • 表情や行動に現れる 笑顔が減ったり、好きなことを楽しめなくなることがあります。
  • 体にも影響する 頭痛や腹痛など、心の痛みが体の不調として出ることも少なくありません。

3. 痛みに寄り添うことの大切さ

  • 「気づく」ことから始まる 相手が言葉にしなくても、「今日は元気がないな」「手をかばっているな」と気づいてあげることが第一歩です。
  • 無理に励まさない 「大丈夫!」「頑張れ!」よりも、「つらいよね」「痛いね」と共感の言葉をかける方が心は軽くなります。
  • 寄り添いは支えになる 誰かが自分の痛みを理解してくれると感じるだけで、人は前を向く力を取り戻します。

まとめ

「痛み」は人の行動や気持ちに大きな影響を与えます。

しかし、同じくらい大切なのは その痛みに気づき、寄り添う存在 です。

家庭でも学校でも、子どもや仲間の痛みに耳を傾け、「一緒に乗り越えよう」という姿勢を見せること。それが、安心と回復への道になります。


塾で大事にしている寄り添いの姿勢

歩実塾でも、学習の遅れや成績の悩みだけでなく、子どもたちの小さな「痛み」に耳を傾けることを大切にしています。

「今日は集中できない」「友達との関係で悩んでいる」――そんな心のサインに気づき、寄り添うことが、学力を伸ばす第一歩になるからです。

私たちは保護者の皆さまと一緒に、お子さまの学習面・生活面の両方を支え、安心して成長できる環境をつくっていきたいと考えています。

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江戸の食卓から学ぶ「悪食」と健康─杉田玄白が伝えた真の教え12.05.25

江戸の食卓から学ぶ「悪食」と健康─杉田玄白が伝えた真の教え


私たちは毎日、何気なく食べています。

「おいしい」「安い」「手軽」といった理由で選ぶことが多いですが、

本当に身体のためになっている食べ方をしているでしょうか?

江戸時代にも、実は“食の乱れ”が原因で病に苦しんだ人々がいました。

中でも、将軍の病と向き合った医師・杉田玄白の言葉には、

現代を生きる私たちに通じる「食と健康の本質」が込められています。


■ 「悪食」とは何か──杉田玄白が説いた“食の慎み”

杉田玄白は、日本に初めて西洋医学を本格的に広めた医師です。

彼が残した言葉に「悪食(あくじき)」というものがあります。

これは「毒のあるもの」や「腐ったもの」という意味ではなく、

**“体の欲ではなく、心の欲に従って食べること”**を指していました。

つまり「お腹がすいたから食べる」のではなく、

「なんとなく食べたい」「贅沢したい」といった心の欲望に負けて食べることこそが、

病のもとだというのです。


■ 将軍の病に学ぶ「食の乱れ」

江戸の将軍たちは、まさに“贅沢の象徴”でした。

一汁三菜どころか、山海の珍味がずらりと並び、

食べ過ぎ・飲み過ぎが日常だったといわれています。

実際、第8代将軍・徳川吉宗以降、糖尿病や痛風などの生活習慣病に悩まされた将軍も多く、

中には若くして病に倒れた者もいました。

杉田玄白は、そんな時代の流れを見ながら、

「贅沢な食事は、体を弱くする」

「腹八分にして、自然に従って生きよ」

と説いています。

現代で言うところの“生活リズム”“栄養バランス”“食の節度”を、

江戸の時代にすでに見抜いていたのです。


■ 現代の私たちへ──“おいしい”の先にあるもの

現代社会でも、私たちは食の誘惑に囲まれています。

コンビニやファストフード、SNSで映えるグルメ…。

便利で楽しい一方で、身体は静かに悲鳴を上げていることもあります。

杉田玄白の「悪食」の教えは、

単なる“節制”ではなく、自分を大切にする生き方なのだと思います。

「本当に自分の身体が求めているのは何か?」

一度立ち止まり、食と向き合う時間を持つことが、

健康だけでなく、心の豊かさにもつながっていくのではないでしょうか。


【まとめ】

江戸の将軍が贅沢に溺れて病に苦しんだように、

現代の私たちもまた「便利さ」という贅沢の中で生きています。

杉田玄白が残した「悪食」という言葉は、

今の時代にも通じる“生き方の教え”として響きます。

食べることは、生きること。

その一口に、未来への選択があるのかもしれません。

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2025年12月・2026年1月 休塾カレンダー12.04.25

【休塾カレンダーをすぐに見たい方はこちら】



こんにちは☀️

❄️ 12月の気候と過ごし方

12月に入ると一気に冬らしい寒さがやってきます。朝晩は冷え込みが厳しくなり、地域によっては初雪が見られることも。空気の乾燥も本格化し、風邪やインフルエンザの予防がより重要になる時期です。暖房の使いすぎによる乾燥対策として、加湿器の使用や水分補給も忘れずに。

年末に向けて忙しくなる中でも、心と体を整えて新年を迎えられるように、無理せず規則正しい生活を心がけましょう。


📚 12月の教育コラム
『1年のふり返りと、新年へのステップ』

12月は、1年の学びを振り返る大切な時期です。これまでの学習の成果を確認し、「できるようになったこと」や「苦手なままのこと」をしっかり整理しておくことで、新しい年の目標が立てやすくなります。

おすすめは、**「ふり返りノート」や「自己チェックシート」**の活用。1年間のテスト結果やノートを見返しながら、自分の成長を実感できると、やる気にもつながります。

また、冬休みに入る前に、学習計画を立てることも大切です。短い期間でも、毎日コツコツと積み重ねることで、3学期に良いスタートが切れます。

“終わりよければすべてよし”――12月をしっかり締めくくって、新しい年を自信を持って迎えましょう🎍📖




さて、前置きが長くなってしまいましたが
11月・12月は下画像の日程で休塾いたしますのでよろしくお願いいたします。


臨時休業等ある場合は随時お知らせいたします。

以上、よろしくお願いいたします(´ω`*)

歩実塾 倉敷北畝校
塾長:瀧 俊雄

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江戸時代:杉田玄白から学ぶ「悪食」を超える生き方12.04.25

江戸時代:杉田玄白から学ぶ「悪食」を超える生き方

私は最近、古人の言葉にふと立ち止まり、そこから自分の心が揺さぶられることがあります。江戸時代の蘭学医、杉田玄白の名言のひとつ――「飲と食とは度を過すべからず」――この言葉を読み返して、私は“悪食”という言葉の重みを改めて考えました。


子ども時代の私と「食」の姿

学生時代、私は「遊び」「運動」「バイク」「ラジコン」に心を奪われ、食事をおろそかにした日々がありました。

朝が遅れ、夜型になり、食べ物もジャンクフードばかり…そんな生活のなかで、「お腹が満たされればいい」という思いがいつのまにか常態化していました。

しかし、杉田玄白は「正物に非らざれば、苟しくも食すべからず(つまり、安心できるものを選びなさい)」とも言っています。

その言葉に触れたとき、私は「食べること=悪食」になりかけていた自分を思い出しました。量だけを追い、質を選ばず、味を追い、満たされない心を埋めようとしていたのです。


杉田玄白の“悪食を戒める視点”

玄白は、養生のための戒め『養生七不可』の中で「飲と食とは度を過すべからず」と記しています。

この言葉の裏には、「ただむさぼるな」「質を見よ」「心と体を整えよ」という深い思いが込められていると感じます。

たとえば、“悪食”とは単に食べすぎることだけでなく、「流されるままに食べる」「考えずに口に入れる」「食べることで埋めようとする」という心の在り方も含まれているのではないでしょうか。

そして玄白が生涯を通して示したのは、「自分の体に、心に問う」という姿勢でした。


食と学びの関係──塾長としての視点

私が塾を運営する中で、子どもたちへの指導だけでなく、生活習慣が学びに及ぼす影響を感じることがあります。

「夜遅くまでゲームをして、朝起きられない」

「お腹がグーッと空いたら、何か手早く食べて終わりにする」

そんな生活では、知識を詰め込む前に、体と心が疲れてしまう。

玄白の言葉を借りるなら、まず「質のある食」を、「整った体と心」を、そして「自分で選ぶ習慣」を育てることが大きな学びの基盤になる。

子どもたちに伝えたいのです。

「食べる」とは単にお腹を満たすことではない。

「学ぶ」とはただ知識を詰め込むことではない。

どちらも「選び、味わい、自分で成長を感じる」こと。


自分らしく輝ける力を育てるために

玄白の言葉から学んだことは、

**「悪食=思考停止・快楽優先・無反省」**を超えて、

**「選択的な食=意識・反省・成長」**へと変えることです。

子どもたちにとって、勉強だけでなく、心の成長も育む教室とは、

悪食”になりがちな日常から抜け出し、

「どんな環境でも、自分らしく輝ける力」を培う場です。

私たち大人もまた、玄白の名言を胸に、日々の食と学びを整え、

子どもたちと共に歩んでいきたいと願っています。

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