こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
江戸幕府は、約260年続きました。
その将軍たちは、家康ほど目立たないかもしれません。
ここでは、3代家光、8代吉宗、14代家茂の3人から、エピソードを紹介します。
確かな点と、逸話として伝わる点も分けてみます。
徳川家光:「生まれながらの将軍」が作った江戸のルール
徳川家光は、秀忠の長男で、江戸幕府の三代将軍です。
家光には、将軍の後継者をめぐる有名なエピソードがあります。
弟との後継者争いと、春日局の行動
弟の忠長(ただなが)ばかりをかわいがる両親を見て、
立場が危うくなった家光。
そこで乳母(うば)の春日局(かすがのつぼね)が家康に直訴し、
家光が跡継ぎに決まったという有名な逸話があります(※後世の作り話という説もあります)。
「生まれながらの将軍」という言葉の意味
「我は生まれながらの将軍である」という言葉で有名な徳川家光。
初代・家康や2代・秀忠が戦国の世を経て将軍になったのに対し、
家光は「最初から将軍になることを約束されて生まれた存在」でした。
参勤交代を制度として整えた!
大名たちに江戸と自分の領地を定期的に往復させるこのルールは、
大名にお金と人手を使わせて勢力を抑える狙いがありました。
しかし面白いのは、この制度によって全国の街道や宿場町が整備され、
経済や人の行き来がとても活発になったことです。
支配のためのルールが、結果的に日本の社会を大きく発展させました。
徳川吉宗:庶民の声を聞き、ベトナムから「象」を呼んだ暴れん坊!?
時代劇『暴れん坊将軍』のモデルとしても知られる徳川吉宗。
紀州(和歌山県)の藩主から8代将軍になった彼は、
厳しくなった幕府の財政を立て直すため「享保(きょうほう)の改革」を行いました。
目安箱から生まれた病院
吉宗はとてもアイデア豊富な将軍で、
庶民の意見を直接聞くための意見箱「目安箱(めやすばこ)」を設置します。
ここへ届いた町医者からの訴えをきっかけに生まれたのが、
貧しい人たちが無料で治療を受けられる病院
「小石川養生所(こいしかわようじょうしょ)」でした。
最初はみんな「怪しい施設では?」と不安がったため、
幕府は施設を公開するなど安心して利用してもらう工夫もしました。
江戸にやって来た象
また、吉宗は大の好奇心旺盛!
「本物の象が見たい」と言い出し、ベトナムから2頭の象を輸入してしまいます。
長崎から江戸まで、約2か月半かけて陸路を歩く象の姿に、
当時の人々は大フィーバー!
まさに江戸時代の一大イベントでした。
サツマイモへの注目
さらに、飢饉(ききん)で食べ物がなくなった時のために、
学者に命じて「サツマイモ」の栽培を研究させるなど、
庶民の暮らしを守る努力も惜しまない情に厚い将軍でした。
徳川家茂:激動の幕末を駆け抜けた若き将軍と、感動の絆
最後は、幕末という嵐のような時代に将軍となった徳川家茂です。
13歳で将軍の後継者に選ばれる
家茂が14代将軍になったのは、なんとわずか13歳のとき!
ペリーがやって来て外国との関係に揺れ、
幕府の権威が落ちていくという、とても難しい時代でした。
皇女・和宮との結婚は政略結婚だった
家茂の有名なエピソードといえば、天皇の妹である和宮(かずのみや)との結婚です。
幕府と朝廷の関係をよくするための「政略結婚(公武合体)」でしたが、
二人の夫婦仲はとても良好でした。
家茂は和宮にかんざしや金魚を贈り、
和宮も夫の無事を祈るなど、手紙や歌をやり取りしながらお互いを深く思い合っていました。
230年ぶりに将軍が京都へ!
家茂は幕府の信頼を取り戻すため、
実に約230年ぶりとなる将軍の「上洛(じょうらく:京都へ行くこと)」を敢行!
合計3度も京都へ向かい、激しい政治の渦中で命がけの交渉を行いました。
21歳の若さで亡くなる
しかし1866年、長州征討の途中で病に倒れ、21歳という若さで命を落としてしまいます。
結婚生活はわずか4年ほど。幕末の波乱に翻弄されながらも、
まっすぐに生きた悲運の若き将軍でした。
家茂の後を継いだのは、15代将軍・徳川慶喜でした。
それからわずか2年後の1868年、江戸幕府は終わりを迎えます。
ここが面白いポイント!
家茂は、将軍として幕府の立て直しを期待されながら、21歳で亡くなりました。
和宮との結婚、朝廷との関係改善、3度の上洛。
その短い生涯には、幕末という時代の大きな変化が詰まっています。
歴史の裏にある「人間味」を知るともっと面白い!
強い決断力で江戸幕府の基礎とルールを固めた将軍、
庶民の声に耳を傾け、アイデアで国を救おうとした改革者、
13歳で過酷な時代を背負い、優しさと誇りを持って戦った若き将軍。
教科書で覚える将軍の名前や出来事の裏には、
こうした笑いあり、涙ありの人間ドラマがたくさん隠れています。
「この人はどんな気持ちで生きいていたのかな?」と想像してみると、
歴史の授業がもっと楽しくなりますよ!
江戸時代(1603年 – 1868年)は、日本の歴史の内江戸幕府(徳川幕府)の統治時代を指す時代区分である。(中略)江戸時代という名は、江戸に将軍(徳川家康)が常駐していたためである。(Wikipediaより)