こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
「答えを覚える」だけではなく、「なぜそうなるんだろう?」と考える。
歩実塾では、そんな自分で考える力を大切にしています。
学校の勉強では、問題に対して正しい答えを出すことが求められます。
もちろん、計算方法や英単語、公式などを覚えることも必要です。
でも、それだけではありません。
「もし条件が変わったらどうなる?」
「なぜ、この答えになるの?」
「別の考え方はできない?」
そんな問いを自分で考える経験が、数学や理科の問題を解く力につながっていきます。
そのための方法の一つが、思考実験です。
思考実験とは?
「奇数と奇数をたすと、いつも偶数になる?」。
この問いに、すぐ「なる」と答えるのは簡単ですが、
「どうして、いつもそうなの?」と聞かれると、案外説明に詰まります。
この「頭の中で条件を決め、結果を予想して理由を考える」ことが思考実験です。
道具も実験室もいらないので、今日からできる考える練習になります。
数学:「いつもそうなの?」を疑う
「分数を2倍にすると、必ず大きくなる?」
と聞かれたら、まず正の分数で試します。
では、0だったら?
負の数だったら?
条件を変えると、「必ず」がくずれる場面が見つかります。
最初の問いも同じです。
奇数と奇数の和が偶数になる理由は、文字を使うと説明できます。
奇数を「2n+1」、
もう一つを「2m+1」と置いてたすと、
「2(n+m+1)」になり、2の倍数になります。
例を試すだけでなく、「いつでも成り立つ理由」を考えることが、
文字式の学習につながります。
理科:一つだけ条件を動かす
「重力が今より弱かったら?」と考えてみましょう。
月の重力は、地球の約6分の1といわれます。
ジャンプは高くなり、物は軽く感じるはずです。
では、物が落ちる速さは?
水をこぼしたときは?
一つの条件を動かすと、その条件が何に関わっているかが見えてきます。
実験では確かめにくいことでも、頭の中なら試せます。
社会:「自分にとって得」と「みんなにとって得」
ゲーム理論の「囚人のジレンマ」は、
二人がそれぞれ「協力」か「裏切り」を選ぶ状況です。
自分だけを考えると裏切るほうが得に見えますが、
二人とも裏切ると、二人とも協力したときより悪い結果になる場合があります。
身近な例なら、クラスの当番を「誰かがやるだろう」と全員が思ったときです。
立場を入れ替えて考えると、個人の最善と全体の最善が一致しないことに気づけます。
AI時代こそ、「先に自分で考える」
AIに質問すれば、答えはすぐに返ってきます。
だからこそ、聞く前に
「ここまではわかった」
「ここから先がわからない」
を自分で整理しておくことが大切です。
そうすればAIは、答えを出す機械ではなく、
自分の考えを確かめる相手として使えます。
「わからない」で終わらせない
思考実験には、すぐに答えが出ない問いもあります。
それで構いません。
「予想する → 違った → なぜ違ったか考える → 条件を変えてもう一度」。
この流れが、
普段の問題演習で間違えたときの考え方と、そのままつながっています。
考えることは、特別な才能ではない
「うちの子は思考力がない」
そう考えてしまう保護者の方もいるかもしれません。
でも、考える力は、日々の小さな問いから育てることができます。
「どうして?」
「もし逆だったら?」
「別の方法は?」
「本当にそうなる?」
「なぜ、その答えになった?」
こうした問いを一つずつ積み重ねていく。
その経験が、数学や科学だけでなく、さまざまな問題に向き合う力になります。
歩実塾では、答えを覚えるだけの勉強ではなく、
自分で考え、試し、間違い、もう一度考える学びも大切にしています。
思考実験は、そのための一つの方法です。
「わからない」を出発点にして、自分で考える。
その経験を、これからの学びにつなげていきます。