「勉強時間」より大切なのは、思い出す時間です
こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
「毎日ちゃんと勉強しています」
「机に向かっている時間も長いです」
「でも、テストになると全然できません…」
保護者の方から、こんな相談を受けることがあります。
実は、これは「勉強していない」ことが原因とは限りません。
むしろ、本人は一生懸命勉強しているのに、
「覚えるための勉強」になっていないことがあります。
「見ている時間」と「覚えている時間」は違います
例えば、英単語を覚えるとき。
単語帳を何度も眺める。
教科書を何度も読み直す。
ノートをきれいにまとめる。
赤ペンで重要なところに線を引く。
これらは、一見すると「しっかり勉強している」ように見えます。
ところが、ここには大きな落とし穴があります。
「見たことがある」ことと、「自分で思い出せる」ことは別だからです。
テストで必要なのは、
「このページに書いてあったな」
ではありません。
「この問題の答えは○○!」
と、何も見ない状態から自分で答えを取り出す力です。
「わかる」と「できる」も違います
授業中に先生の説明を聞いて、「なるほど!」と思う。
解説を読んで、「そういうことか!」と思う。
これは、とても大切な「理解」の段階です。
しかし、理解した=自分で解けるではありません。
例えば数学なら、解説を見れば「わかる」のに、
テストで同じ問題が出ると手が止まる。
英語なら、単語を見れば意味がわかるのに、
日本語を見て英単語を書こうとすると出てこない。
社会なら、教科書を読めば「知っている」と思うのに、
一問一答になると答えられない。
これは珍しいことではありません。
覚えるためには「思い出す」ことが必要
そこで重要になるのが、リトリーバル(想起)です。
簡単に言えば、
「何も見ずに、自分の頭の中から答えを取り出す」という学習です。
例えば英単語なら、「apple=りんご」を10回眺めるだけではなく、
「りんご → 英語では?」と自分に問いかけます。
そして、「apple!」と答える。
数学なら、解説を読むだけではなく、
いったん閉じて、自分でもう一度解いてみる。
社会なら、教科書を閉じて、「江戸幕府を開いたのは誰?」と自分に質問する。
これが「思い出す勉強」です。
歩実塾が推奨している「3周以上学習」の基礎になるものです。
「きれいなノート」より「考えた跡」が大切
ノートも同じです。
きれいにまとめることだけが目的になると、
「ノートを作ること」で完成してしまいます。
一例として、
黒ペン=自分で考えて解く
赤ペン=正しい知識・間違いの修正
青ペン=次の自分への注意・気づき
というように、
色の役割を決めて、
「自分がどこで間違えたのか」
「次にどうすれば間違えないのか」
を残すことを推奨しています。
色は役割さえ統一されていれば好みでかまいません。
ノートは作品ではありません。
自分の頭を成長させるための道具です。
「長時間勉強したのに覚えていない」を変える
勉強では、「何時間やったか」だけを見てはいけません。
大切なのは、「何を、自分の力で思い出せるようになったか」です。
1時間ずっと教科書を眺めるより、20分勉強して、
教科書を閉じて、
「今、何を覚えている?」と自分に問いかける。
間違えたら、もう一度確認する。
そして、また思い出す。
この繰り返しによって、知識は少しずつ「使える知識」になっていきます。
歩実塾から:「勉強しているのに覚えていない」は、才能の問題ではありません
「うちの子は記憶力が悪いのでしょうか?」
そう心配される方もいます。
でも、必ずしもそうではありません。
勉強のやり方を変えることで、変わる部分はたくさんあります。
「読む」だけではなく、思い出す。
「解説を見る」だけではなく、自分で解く。
「一度できた」で終わらず、間違えなくなるまで繰り返す。
そして、
自分が何をわかっていて、何がわかっていないのかを確認する。
これが、歩実塾が大切にしている学習です。
勉強で本当に大切なのは、
「勉強したように見えること」ではありません。
「昨日できなかったことが、今日できるようになること」です。
歩実塾では、一人ひとりの「わからない」をそのままにせず、
「わかった」から「できる」へ、
そして、「できる」から「忘れない」へつなげていきます。
勉強しているのに、なかなか成績につながらない。
そんなときは、勉強時間を増やす前に、
「その勉強は、本当に思い出す勉強になっていますか?」
一度、勉強方法を見直してみませんか?
歩実塾では、「勉強ができない」という結果だけを見るのではなく、
どこでつまずいているのかを分解して考えることを大切にしています。