厳しさの奥にあるもの ― 映画「教場」を観て ―
先日、映画を観てきました。
教場。
主演は 木村拓哉 さん。
舞台は警察学校。
夢を抱いて入校してきた若者たちと、
静かに見つめる一人の教官の物語です。
見抜く目、突き放さない心
木村教官は、
大きな声で叱りません。
でも、
よく見ています。
その生徒が
どんな背景を抱え、
どんな弱さを隠し、
どんな言葉を選び、
どんな行動をしているのか。
そして、
答えを与えません。
ただ、
“気づかせる”。
警察官にふさわしいのか。
それとも、別の道があるのか。
厳しく、冷たく見えるその姿は、
実は、とても深い優しさでした。
残る人、去る人、それぞれの輝き
全員が卒業できるわけではありません。
途中で去る者もいる。
涙を流す者もいる。
けれど、それは敗北ではありません。
警察官になる道だけが、
正解ではない。
別の場所で、
別の形で輝く人もいる。
その姿が、
とても印象的でした。
塾長として、重ね合わせる時間
映画を観ながら、
何度も自分の姿を重ねました。
塾長として、
生徒を前に立つ日々。
厳しく伝えることもある。
黙って見守ることもある。
すぐに答えを教えたくなる時もある。
けれど本当は、
やる気にさせる方法は一つしかありません。
“自分で気づくこと”。
それ以外に、
本気になる道はないのだと、
改めて感じました。
厳しさの中に、愛を込めて
叱ることは簡単です。
褒めることもできます。
でも、
気づくまで待つことは、
とても難しい。
それでも、
信じて向き合う。
映画の教官の姿は、
そんな覚悟を思い出させてくれました。
最後に(保護者の方へ)
子どもは、
自分で気づいた時にしか
本気にはなりません。
親も、
先生も、
できることは限られています。
でも、
真剣に向き合う姿勢は、
必ず伝わります。
これからも、
厳しさの中にやさしさを持って、
一人ひとりと向き合っていきます。
子どもたちが、
自分の道に気づけるその日まで。