LINEの使用時間と小学生の学力の関係|「通知音」が集中力を奪う理由
こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
「うちの子、勉強しているはずなのに成績が上がらない……」
そんなとき、勉強時間だけを見ていませんか?
もちろん、勉強する時間は大切です。
しかし、もう一つ気をつけたいのが、スマホやLINEなどの通信アプリの使い方です。
東北大学と仙台市教育委員会が行った調査では、
LINEやカカオトークなどの無料通信アプリについて、
使用時間が長い子どもほど学力が低い傾向が報告されています。
さらに注目されたのは、
勉強時間や睡眠時間だけでは説明できない学力との関連が見られたことです。
では、なぜスマホや通信アプリの使い方が、勉強と関係するのでしょうか?
調査が示す、LINE使用時間と成績の関係
東北大学と仙台市教育委員会が実施した、
小中学生を対象とした大規模調査では、
通信アプリの使用時間が長い子どもほど成績が下がる傾向が報告されています。
中でも注目されているのが、
「同じくらい勉強していても、LINEなどのアプリを長く使う子どものほうが、成績が低くなりやすい」という点です。
つまり、勉強時間をしっかり確保していても、
アプリの使用時間が長いと、
その効果が薄れてしまう可能性があるということです。
少人数の調査ではなく、
数万人規模のデータに基づいているため、
傾向としての信頼性は高いと考えられます。
なぜLINEは影響が大きいと考えられているのか
LINEが学力に与える影響が大きいと考えられている背景には、
「通知音」の存在があります。
通知が鳴るたびに気が散ってしまうだけでなく、
「いつ通知が来るか分からない」という状態が続くこと自体が、
脳を常に落ち着かない状態にしてしまうと考えられています。
その結果、実際にLINEを開いていない時間であっても、
集中力そのものが低下しやすくなる、
というのがこのメカニズムの特徴です。
ゲームや動画視聴とは異なり、
「いつ連絡が来るか分からない」という予測できなさが、
通信アプリ特有の負担になっていると考えられます。
スマホ全体で見たときの学力への影響
LINEに限らず、スマホの長時間使用が学力に与える影響についても、
複数の調査で似た傾向が確認されています。
1日3時間以上スマホを使う子どもは、
どれだけ勉強時間や睡眠時間を確保していても、
成績が平均を下回りやすいというデータもあります。
また、脳の発達という観点からの指摘もあります。
子どもの脳を継続的に調べた研究では、
ネット利用の多い子どもほど、
考える・記憶する・人の気持ちをくみ取るといった働きに関わる
「前頭前野」の発達に影響が見られたと報告されています。
10代はこの前頭前野が大きく成長する時期にあたるため、
この時期の使い方には注意が必要だと考えられています。
家庭でできる4つの対策
①使っていい時間をはっきり決める
スマホ全体の使用は1日1時間以内を目安にし、
勉強中や就寝中は電源を切るなど、具体的なルールを家庭で決めましょう。
LINEについては特に影響が大きいとされているため、
使用時間をより意識的に管理することが望ましいでしょう。
②通知音をオフにする
勉強中や就寝中は、LINEの通知をオフにしておきましょう。
通知が鳴らない環境を作ることで、
「いつ来るか分からない」という落ち着かなさから解放され、
集中力を保ちやすくなります。
③勉強中はスマホを手元から離す
スマホが手元にあると、
通知やメッセージが気になって集中が途切れがちです。
勉強中は別の部屋に置く、電源を切るなどの工夫をしましょう。
自宅だと気になってしまう場合は、
図書館や自習室を利用するのも一つの方法です。
④親自身がお手本になる
子どもは、親の使い方を見て自分の習慣を作っていきます。
親がスマホ使用のルールを守る姿を見せることが、
子どもにとって一番説得力のあるお手本になります。
歩実塾から
「毎日1時間勉強しています」
それだけでは、学習の様子は分かりません。
その1時間を、
スマホの通知を何度も確認しながら勉強しているのか。
それとも、スマホを離れた場所に置いて集中しているのか。
この2つでは、学習の質が違ってくる可能性があります。
だからこそ、家庭学習では「何時間勉強したか」だけでなく、
「どんな環境で勉強したか」も考えてみてください。
スマホは、これからの子どもたちにとって避けて通れない道具です。
だからこそ、
「使わせない」だけではなく、「上手に使う力」を身につけることも大切です。
そして、スマホやAIが答えを教えてくれる時代だからこそ、子ども自身が、
「これは本当かな?」
「なぜこうなるんだろう?」
「自分はどう考える?」
と考える力が、ますます重要になってきます。
歩実塾では、ただ答えを覚えるだけではなく、
自分で考え、分からないところを見つけ、解き直す学びを大切にしています。