こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
小学3・4年生になると、算数でつまずく子が増えると言われます。
「2羽のアヒルに3羽来たら何羽?」のような単純な足し算とは違い、
登場人物や状況が複雑な文章題が増え、
単純計算だけでは解けなくなっていくからです。
ここで必要になるのは、計算力そのものより、
問題文から状況を正しく思い描く読解力や論理的な思考力です。
「抽象的な数」は日常に出てこないから難しい
つまずきの原因の一つが、
分数・小数・単位・角度・速さといった概念に、
日常生活であまり触れる機会がないことです。
「2個」「3羽」のような単純な数は
日々の生活で繰り返し目にするため自然と理解できますが、
「5分の2」や「0.3リットル」のような数は
接する回数が少なく、実感を持ちにくいのです。
だからこそ、こうした概念を
日常会話の中に意識的に織り交ぜてみることが効果的です。
「ピザを4等分したうちの1切れ」
「牛乳パックの半分くらいの量」のように、
生活の場面で数を体感させる工夫が、
教科書だけでは得にくい理解につながります。
やる気の火をつけるのは「ご褒美」でもいい
子育ての土台になるのは、
日々の関わりの中で育まれる親子の信頼関係です。
そのうえで、勉強のやる気を引き出す入り口として、
ご褒美のような分かりやすい動機づけを使うことも一つの方法です。
最初はご褒美がきっかけでも、
公式を覚えて問題が解けるようになり、
点数が上がる経験を重ねるうちに、
「算数そのものが面白いからやる」
という気持ちに自然と移っていくことがあります。
親子で一緒に問題を解くのも有効です。
「よーいどん」で競うように解いてみる、
結果よりも取り組んだ過程を褒める、
同じミスを防ぐための工夫を一緒に考える。
このとき大切なのは、
子どもにとって少しだけ難しいレベルの問題を選ぶことです。
簡単すぎても難しすぎても身につきにくいことが分かっています。
逆に「なんで解けないの」と問い詰めてしまうと、
「算数=怒られるもの」というマイナスの印象が定着し、
苦手意識につながりかねません。
同じ間違いを繰り返すときは、責めるのではなく
「ここで気をつければもっとできるようになるよ」と、
前向きな言葉で伝えるのがおすすめです。
「考える勉強」は朝、「覚える勉強」は夜
論理的に考える問題は午前中に、
暗記は夜に取り組むのがおすすめです。
人は選択を重ねるほど脳が疲れ、判断力が落ちていくため、
頭がすっきりしている朝のうちに、
じっくり考える問題に取り組むのが効率的です。
一方、暗記した内容は、
そのあとに別の情報がたくさん入ってくるほど薄れやすくなります。
眠っている間に記憶が定着しやすいとされているため、
暗記をしたら間を空けずに眠ってしまうのが効果的です。
暗記のあとにゲームやスマホを見る時間を挟んでしまうと、
せっかく覚えた内容が定着しにくくなってしまいます。
食べ方も集中力に関わる
特定の食品だけで脳に良い効果が得られるわけではなく、
バランス良くさまざまな食品を取り入れることが大切です。
また、空腹の状態で甘いものから食べると
血糖値が急上昇・急降下し、
眠気や疲労感につながりやすくなります。
野菜など食物繊維の多いものから食べる習慣をつけると、
血糖値が安定し、
午後の授業でも集中力を保ちやすくなります。
歩実塾から:「算数が苦手な子」と決めつけない
小学校3・4年生で算数が急に難しくなるのは、珍しいことではありません。
それまでの算数は、
「数える」「足す」「引く」といった具体的な内容が中心でした。
ところが学年が上がると、
分数、小数、単位、角度、速さ、文章題
など、頭の中で状況をイメージしなければならない問題が増えていきます。
だから、「うちの子は算数ができない」と早くから決めつける必要はありません。
むしろ大切なのは、「どこで分からなくなったのか」を見つけることです。
「分数が分からない」のではなく、
「分母と分子の意味が分からない」のかもしれません。
「速さが苦手」なのではなく、
「道のり・時間・速さの関係がイメージできていない」のかもしれません。
「文章題ができない」のではなく、
「問題文を読んでも、何が起きているのか頭の中で整理できていない」
のかもしれません。
「できない」をそのままにせず、
「どこが分からないのか」を分解する。
そこから、算数の苦手克服が始まります。
家庭では、毎日たくさん勉強させることだけを考える必要はありません。
生活の中で数字に触れる。
一緒に考える。
間違いを責めない。
そして、「分からないところを一緒に見つける」こと。
小さな積み重ねが、算数に対する苦手意識を防ぎ、
「分かった!」という経験につながっていきます。
歩実塾では、「勉強ができない」という結果だけを見るのではなく、
どこでつまずいているのかを分解して考えることを大切にしています。