こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
小学3・4年生ごろから、
分数・小数・速さ・角度といった、
日常であまり口にしない言葉が算数に登場します。
「2個」「3人」のような数と違い、
普段の会話に出てこないため、実感を持ちにくいのが難しさの一因です。
逆に言えば、日常の会話にこうした言葉を少し混ぜるだけで、
教科書の内容がぐっと身近になります。
特別な準備は要りません。親子の「ひとこと」で十分です。
速さ:移動中の会話で「1時間で何km」を体感する
車や電車での移動中は、速さを実感する絶好の機会です。
「分速って、1分間に進む速さのことだよ。
今、車は時速60kmで走ってるね。1時間で60km進むってこと。
じゃあ、10分ではどのくらい進むかな?」
と聞いてみましょう。
答えが出なくても、すぐ教えるのではなく、
「1時間の6の1分だよね。じゃあ距離はどうなる?」とヒントを出します。
「10分は1時間の1/6だから…10km?」
と正解したら、
「すごいね、賢いね」と褒めてあげましょう。
歩く速さも使えます。
親:「家からスーパーまで歩いて10分かかったね。
だいたい600mくらいかな。
じゃあ、1分間では何m進んだことになる?」
なら、
600÷10で…分速60m。
数字を式にする前に、まず「どれくらい進むか」をイメージする習慣がつきます。
運転中の方は運転に集中し、出題は同乗者が担当しましょう。
分数:食卓のピザやケーキや板チョコが、いちばんの教材
「8等分したチョコのうち、2切れ食べたよ」と言えば、それは8分の2です。
「これ、4切れ分の1つ分と同じ大きさだよね」と続ければ、
2/8=1/4という約分の考え方の入り口になります。
「半分の、そのまた半分は?」と聞けば、答えは4分の1。
分数は「全体をいくつに分けたうちの、いくつ分か」という感覚が大切です。
食べ物や飲み物は、その感覚を実際の量で確かめられる貴重な教材です。
小数:計量カップやペットボトルで「0.1の感覚」をつかむ
「そうめんつゆを3倍に薄めておいてくれる?」
と聞けば、
「つゆ1に対して水3?」
「実は、つゆ1:水2が正解なんだよ。
3倍に薄めるっていうのは、全体が3倍になるってことだからね。」
ペットボトルや計量カップの目盛りを見ながら話すと、
0.1が「1を10等分したうちの1つ」だと実感できます。
計量カップの0.5L(リットル)=500mL(ミリリットル)、
身長の1.45m、
スーパーの0.3kg
といった数字も、
小数に触れる身近な場面です。
「この小数は、どこにあるんだろう」と探してみるのも楽しい遊びです。
角度:時計とピザで考える
時計は角度の教材の宝庫です。
「3時ちょうどのとき、長針と短針は直角、つまり90度だよ」
「6時なら一直線で180度」と伝えてみましょう。
長針は1時間でぐるっと一周(360度)するので、1分では6度進みます。
「いま長い針は10の位置。12のところに行って7時になったら何度動いた?」
「長い針が10から12まで動くってことは…60度動くんだね!」
ピザを8等分したときの、1切れの中心の角度は360÷8=45度です。
「分数」と「角度」が同じピザの上でつながる、面白い発見にもなります。
ドアをどれくらい開けたかを
「今、何度くらい開いてる?」と聞いてみるのもおすすめです。
算数は、毎日の生活の中にある
算数が得意になるためには、計算練習も大切です。
でも、それだけではありません。
車の速さ
チョコの分け方
商品の重さ
ジュースの量
時計の角度
毎日の生活の中には、算数がたくさんあります。
「これって、算数で考えられるね」
と気づくことから始めてみましょう。
算数は、「答えを出すだけの教科」ではありません。
「どうして?」
「どれくらい?」
「もしこうだったら?」
と考える教科でもあります。
今日から、親子で一つだけ探してみませんか?
「今日の生活の中に、算数はどこにあった?」
そんな会話が、算数をもっと身近にしてくれるかもしれません。
算数の「わからない」も、一つずつ分けて考えれば大丈夫。
歩実塾では、「勉強ができない」という結果だけを見るのではなく、
どこでつまずいているのかを分解して考えることを大切にしています。
身近なところから、算数を楽しんでみましょう。