テスト結果を共有する親子関係の築き方は?
こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
「テストが返ってきたのに、なかなか見せてくれません」
「点数を聞くと嫌がります」
「悪い点数だったから、隠しているみたいです……」
中学生のお子さんを持つ保護者の方から、こうした相談を受けることがあります。
テストの点数を隠されると、親としては心配になりますよね。
「勉強していないのでは?」
「このままで大丈夫?」
「次のテストも悪かったらどうしよう?」
いろいろなことを考えてしまいます。
でも、まず知っておいてほしいのは、
テストの点数を隠す=勉強する気がない
とは限らないということです。
むしろ、
点数を見られるのが怖い、
怒られたくない、
がっかりされたくない
という気持ちが隠れていることがあります。
なぜ、子どもはテストの点数を隠すのでしょう?
① 怒られるのが怖い
「なんでこんな点数なの?」
「ちゃんと勉強したの?」
「もっと勉強しなさい!」
以前、こう言われた経験があると、
「また怒られるかもしれない」
と思ってしまいます。
すると、テストを見せることそのものが嫌になってしまいます。
② 自分でもショックを受けている
子ども自身が、
「もっとできると思っていた」
「頑張ったのに、点数が取れなかった」
と落ち込んでいる場合もあります。
そんなときに、
「何点だった?」
と何度も聞かれると、さらに苦しくなることがあります。
大人から見ると「たいしたことではない」と思う点数でも、
本人にとっては大きなショックかもしれません。
③ 「点数=自分の価値」になっている
「90点ならすごい」
「60点ならダメ」
「平均点より下なら頭が悪い」
という考え方が強くなると、テストの点数そのものが自分の評価のように感じられてしまいます。
だからこそ、
「悪い点数を見られる=自分自身を否定される」
ように感じることがあります。
まずは「見せなさい」と追い詰めない
テストを隠していると、
「テスト見せて!」
「何点だったの?」
「隠しても分かるよ!」
と言いたくなるかもしれません。
もちろん、テストの結果を確認することは大切です。
ただ、最初から点数だけを追及すると、子どもがますますテストを隠すようになる可能性があります。
そんなときは、
「点数より、どこができなかったのか一緒に見よう」
と伝えてみるのも一つの方法です。
「何点だった?」より「何が分かった?」
例えば数学で50点だったとします。
「50点だったの?もっと勉強しないと!」
と言うのではなく、
「どの問題が難しかった?」
「計算で間違えたのかな?」
「この問題は分かっていた?」
と聞いてみます。
すると、
「一次関数が分からなかった」
「計算ミスが多かった」
「時間が足りなかった」
など、点数だけでは見えなかったことが分かります。
ここからが本当の勉強のスタートです。
テストは「成績表」ではなく「勉強のカルテ」
テストには、
「今、何ができていて、何ができていないのか」
が書かれています。
例えば、80点だったとしても、20点分の「できなかった問題」があります。
逆に50点だったとしても、以前はできなかった問題ができるようになっているかもしれません。
だから大切なのは、点数だけを見ることではありません。
「どこで間違えた?」
「なぜ間違えた?」
「次はどうすればできる?」
ここまで考えることです。
間違いには種類があります
同じ「×」でも、原因は違います。
例えば、
知識が足りなかった→ 覚え直す
解き方が分からなかった→ 解き方を理解する
問題文を読み間違えた→ 問題の読み方を練習する
計算ミスだった→ 途中式を確認する
時間が足りなかった→ 解く順番や時間配分を考える
このように、間違いの原因が分かれば、次に何をすればいいのかも見えてきます。
だから、「何点だった?」だけで終わらせないことが大切なのです。
歩実塾から:テストを隠す子どもを責める前に
それでも、テストを見せてくれないときは?
無理に取り上げたり、問い詰めたりするより、
「見せたくないくらい嫌だったんだね」
と一度、気持ちを受け止めてみるのもいいでしょう。
そして、
「怒るために見るんじゃないよ。次にどうすればいいか、一緒に考えるために見たいんだよ」
と伝えてみてください。
一度で変わらなくても大丈夫です。
「テストを見せても怒られない」
「間違いを見せても責められない」
という経験が積み重なると、少しずつ見せやすくなることがあります。
少し言葉を変えるだけでも、子どもの受け止め方は変わります。
テストは、子どもを評価するためだけのものではありません。
「今の自分を知り、次の一歩を考えるためのもの」です。
点数を隠してしまうほど悩んでいるなら、
まずは責めるより、
安心してテストを見せられる関係をつくることから始めてみませんか?
歩実塾でも、テストの「点数」だけを見るのではなく、
間違い方やつまずいているところを見つけ、
次の学習につなげることを大切にしています。
「テストを見せてくれない」と悩んでいる保護者の方も、
まずは一度、点数ではなく「次にどうするか」に目を向けてみてください。