小学生の読書嫌いにどう向き合えばいい?
こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
「本を読ませたいのですが、全然読みません」
「ゲームや動画なら夢中になるのに、本は嫌がります」
「読書をしないと、国語の成績も悪くなるのでしょうか?」
小学生のお子さんを持つ保護者の方から、よく聞く悩みです。
読書は、語彙力や文章を読む力を育てる大切な習慣です。
だからこそ、「もっと本を読ませなければ」と思ってしまいますよね。
でも、まず知っておいてほしいことがあります。
本を読まないからといって、その子が「本が嫌い」「国語が苦手」と決まったわけではありません。
大切なのは、無理に読ませることよりも、「読んでみようかな」と思えるきっかけをつくることです。
「本を読みなさい!」では、なかなか読まない
「本を読みなさい」
「ゲームばかりしてないで本を読みなさい」
「本を読まないと勉強できなくなるよ」
つい、こんな声かけをしてしまいます。
しかし、子どもからすると、
「読書=やらされる勉強」
になってしまうことがあります。
本来、読書は自分の興味のある世界に入っていく楽しい時間です。
「読まなければいけないもの」になってしまうと、ますます本から遠ざかってしまうことがあります。
まずは、
「読ませる」より「本に触れる機会を増やす」
と考えてみましょう。
まず「どんな本なら読むか」を探してみる
「うちの子は本を読みません」
と言っても、実は、
「小説は読まないけれど、図鑑は読む」
という子もいます。
例えば、
- 恐竜
- 電車
- 車
- スポーツ
- 宇宙
- 動物
- 科学
- 歴史
- マンガ
- クイズ
- なぞなぞ
- 怖い話
- 推理もの
など。
「本を読む」というと、どうしても小説や児童文学を思い浮かべがちです。
でも、最初から長い物語を読む必要はありません。
「その子が興味を持てる本」を入口にすることが大切です。
マンガから始めても大丈夫?
「マンガばかり読んでいて、普通の本を読まない」
と心配される保護者の方もいます。
でも、読書習慣の入り口としてマンガを利用するのも一つの方法です。
マンガには、
- セリフを読む
- 登場人物の気持ちを考える
- 話の流れを追う
- 絵から情報を読み取る
といった活動があります。
もちろん、マンガだけで十分という意味ではありません。
しかし、
「読むこと自体が嫌い」という状態から、「読むのは面白い」に変える
きっかけにはなります。
歴史マンガや科学マンガなどから興味が広がり、そのテーマの本や図鑑を読むようになることもあります。
「最初から最後まで読まなくてもいい」
本を読まない子に、
「この本を最後まで読んでごらん」
と言うと、それだけでハードルが高くなります。
最初は、
1ページだけでもOK。
写真やイラストを見るだけでもOK。
目次を見るだけでもOK。
気になるところだけ読むのもOKです。
「全部読まなければ読書ではない」と考えなくても大丈夫です。
まずは、
「本を開く」
というところから始めてみましょう。
保護者の方が読んでいる姿を見せる
子どもに本を読ませようとして、
「本を読みなさい」
と言いながら、大人はずっとスマートフォンを見ている。
これでは、子どもにとって「読書は楽しいもの」とは感じにくいかもしれません。
もちろん、保護者の方にも仕事や家事があります。
毎日長時間、本を読む必要はありません。
たとえば、
親子で10分だけ読書する時間をつくる。
それだけでも十分です。
同じ本を読む必要もありません。
子どもは図鑑、大人は小説。
それぞれ好きな本を読む。
そんな時間でもいいのです。
「何を読んだの?」と聞きすぎない
本を読み始めると、
「何が書いてあった?」
「主人公は誰?」
「どんな話だった?」
と、確認したくなります。
しかし、毎回テストのように質問されると、子どもは読書を面倒に感じてしまうことがあります。
もちろん、感想を話すことは悪いことではありません。
ただ、
「面白かった?」
「どこが一番好きだった?」
くらいの軽い会話から始めてみましょう。
子どもが話したくなったら聞いてあげる。
それくらいで十分です。
読書は「国語の点数を上げるため」だけではありません
本を読むことで、知らない言葉に出会います。
さまざまな人の考え方に触れます。
知らない場所へ行ったり、知らない時代を経験したりすることもできます。
そして少しずつ、
「こんな言葉があるんだ」
「こういう考え方もあるんだ」
という経験が増えていきます。
それが、長い目で見たときの語彙力や読解力、考える力につながっていきます。
ただし、
「読書量が多ければ、必ず国語の点数が高くなる」
と単純に考える必要もありません。
国語のテストには、文章の構造を理解したり、設問に対して本文から根拠を探したりする力も必要です。
読書は、その土台の一つと考えるとよいでしょう。
「読まない」ことより「読むことを嫌いになる」ことに注意
本を読まないことを心配するあまり、
「毎日30分読みなさい」
「この本を読み終わるまで遊んじゃダメ」
と厳しくしすぎると、
「本=嫌なもの」
になってしまう可能性があります。
それなら、最初は5分でもいい。
1ページでもいい。
好きなジャンルでもいい。
「読むって、意外と面白い」
と思える経験を作るほうが大切です。
それでも本を読むのが難しい場合は?
「本を読みたくない」という気持ちだけではなく、
- 文章を読むのに時間がかかる
- 長い文章になると疲れる
- 漢字がたくさん出てくると嫌になる
- 読んでも内容が頭に入りにくい
- 音読が苦手
- 読むこと自体に強い苦手意識がある
という場合もあります。
このようなときは、単純に「読書習慣がない」と考えず、「読むことのどこが難しいのか」を見てあげることが大切です。
短い文章から始めたり、音読を取り入れたり、大人と一緒に読んだりすることで、少しずつ負担を減らせる場合があります。
「読ませる」より「読みたい」を見つけよう
本を読まない子を見ると、
「このままで大丈夫かな?」
と心配になります。
でも、焦る必要はありません。
まずは本屋さんや図書館で、
「何の本なら興味を持つかな?」
と一緒に探してみてください。
「これ面白そう」
「この本、見てみたい」
そんな一冊に出会えれば、それが読書のスタートになります。
そして、
1冊読んだら、また1冊。
少しずつ本との距離が近くなっていけば十分です。
読書は、競争ではありません。
「何冊読んだか」より、「読むことを楽しめるようになったか」
を大切にしてみてください。
歩実塾から
「本を読まない」
「文章問題になると急に分からなくなる」
「国語が苦手」
そんなときは、単純に「もっと本を読みなさい」と言うだけではなく、その子がどこでつまずいているのかを見つけることが大切です。
一人ひとり、得意なことも苦手なことも違います。
まずは小さな「読めた」「分かった」「面白かった」を積み重ねること。
その経験が、少しずつ「読むことへの自信」につながっていきます。