赤シート・オレンジペン・緑チェックペン 大切なことは?
こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
「暗記が苦手です」
「何度も教科書を読んでいるのに、テストになると思い出せません」
「社会や理科の用語をどうやって覚えればいいの?」
中学生の勉強では、暗記の方法を工夫するだけで、勉強のしやすさが大きく変わることがあります。
いつも、ノートに使うのは黒えんぴつ・ボールペン、赤ボールペン、青ボールペンをお勧めする歩実塾ですが、
今回は、家庭学習でも使いやすい「赤シート・オレンジペン・緑チェックペン」を使った暗記方法をご紹介します。
ポイントは、ただ線を引いたり、答えを隠したりすることではありません。
「見て覚える」から「思い出して確認する」勉強に変えることです。
赤シート・オレンジペン・緑チェックペンはどう使い分ける?
まず、それぞれの役割を簡単に整理してみましょう。
| 道具 | 主な使い方 |
| オレンジペン | 覚えたい言葉・重要事項を書く |
| 緑チェックペン | 教科書やプリントの重要部分を隠す |
| 赤シート | オレンジ文字・緑チェック部分を隠して思い出す |
ただし、すべてを使う必要はありません。
「自分が覚えやすい方法を見つける」ことが一番大切です。
① オレンジペンで「覚えるところ」を作る
例えば社会の勉強なら、
江戸幕府を開いた人物は徳川家康
という文章があったとします。
覚えたい「徳川家康」をオレンジペンで書きます。
そして赤シートを重ねると、オレンジ色の文字が見えにくくなります。
すると、
江戸幕府を開いた人物は?
という問題に変わります。
ここで答えを見ずに、
「徳川家康!」
と思い出してみます。
これが大切です。
② 緑チェックペンで教科書を「問題集」にする
もう一つ便利なのが、緑チェックペンです。
教科書やプリントの重要な部分に緑色のチェックを入れます。
赤シートを重ねると、その部分が見えなくなります。
例えば、
1192年、源頼朝が征夷大将軍に任命された。
という文章なら、
「源頼朝」や「征夷大将軍」など、覚えたい部分をチェックします。
赤シートで隠して、
「誰が征夷大将軍になった?」
「何年?」
と自分で答えてみます。
つまり、教科書そのものを一問一答のように使えるわけです。
③ 大切なのは「隠すこと」ではありません
ここは非常に重要です。
赤シートを使っていても、「答えが見えないな……ちょっとずらして見よう」
では、あまり意味がありません。
大切なのは、
隠す → 思い出す → 答える → 確認する
という流れです。
例えば、
「平安京に都を移した天皇は?」
と出てきたら、
①赤シートで答えを隠す
②自分で考える
③「桓武天皇」と答える
④シートを外して確認する
という順番です。
答えを見る前に、一度自分の頭で考える。
これを習慣にしていきましょう。
「見れば分かる」と「思い出せる」は違います
勉強していると、
「このページ、何回も読んだから大丈夫!」
と思うことがあります。
ところが、テストになると、「……あれ?何だっけ?」となる。
これは珍しいことではありません。
教科書を見ていると、
「知っているような気がする」
という状態になりやすいからです。
そこで赤シートを使います。
答えを隠して、
本当に自分の頭から答えを取り出せるか
を確認します。
これを繰り返すことで、「覚えたつもり」を減らすことができます。
④ 「○・△・×」をつけると、もっと効率的
赤シートで確認するときは、全部を何度も繰り返す必要はありません。
例えば、
○ すぐ答えられた
△ 少し迷った
× 答えられなかった
というように記録します。
次に勉強するときは、
△と×を中心に復習します。
これなら、すでに覚えているものに時間をかけすぎることがありません。
⑤ 暗記した後は「問題を解く」
ここも大切です。
赤シートで答えられるようになったからといって、テストで必ず得点できるとは限りません。
例えば社会なら、
重要語句を覚える
↓
一問一答で確認する
↓
学校ワークを解く
↓
資料問題・記述問題に挑戦する
というように進めます。
数学なら公式を覚えるだけではなく、実際に問題を解く。
英語なら単語を覚えるだけでなく、英文の中で使ってみる。
「覚える」から「使う」へ進むことが大切です。
⑥ オレンジペンで何でも書かない
オレンジペンを使うときに注意したいのが、
「重要だから全部オレンジ!」
にしてしまうことです。
これでは、結局どこが重要なのか分からなくなります。
覚えたいものを絞りましょう。
例えば社会なら、
- 人名
- 地名
- 年代
- 重要語句
- 出来事
など。
理科なら、
- 用語
- 化学式
- 公式
- 重要な数字
などです。
「ここは覚えたい!」というところだけを選ぶ。
この選ぶ作業そのものも、勉強になります。
⑦ 「なぜ?」も一緒に覚えよう
暗記では、単純に言葉だけを覚えるより、
「なぜそうなるのか」まで理解すると、知識がつながります。
例えば、
「徳川家康 → 江戸幕府」だけではなく、
「なぜ家康は江戸に幕府を開いたのか?」まで考えてみる。
理科でも、
「この公式は何?」だけでなく、
「なぜこの公式になるの?」と考える。
暗記+理解
を組み合わせることで、少し難しい問題にも対応しやすくなります。
保護者の方へ|道具より大切なこと
赤シート、オレンジペン、緑チェックペン。
便利な道具はいろいろあります。
でも、
道具をそろえれば成績が上がるわけではありません。
大切なのは、「自分で思い出せたか?」を確認することです。
そして、間違えたところをもう一度覚える。
翌日、もう一度確認する。
数日後にも確認する。
この繰り返しが、少しずつ「覚えている」を増やしていきます。
「赤シート買ったのに全然覚えない」と焦るのではなく、
どう使っているのかを一緒に見てあげてください。
歩実塾から|「隠す」だけで終わらせない
赤シート・オレンジペン・緑チェックペンは、中学生の暗記学習に便利な道具です。
使い方の基本は、
①覚えたいところを選ぶ
↓
②オレンジペン・緑チェックペンで準備する
↓
③赤シートで隠す
↓
④自分で思い出す
↓
⑤答えを確認する
↓
⑥間違えたところをもう一度覚える
↓
⑦最後は問題を解いて確かめる
という流れです。
そして何より大切なのは、
「何回見たか」ではなく、「何回思い出したか」。
暗記が苦手な子も、勉強のやり方を少し変えるだけで、取り組みやすくなることがあります。
「覚えられない」のではなく、「覚え方がまだ見つかっていない」だけかもしれません。
自分に合った方法を見つけて、少しずつ「できた!」を増やしていきましょう。