こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
「あの子は記憶力がいいから、すぐ覚えられるんだ」
勉強していると、そんなふうに感じることがあります。
同じ授業を受けているのに、すぐに覚えてしまう人。
一度間違えた問題を、次には正解できる人。
反対に、
「何回やっても覚えられない」
「昨日覚えたはずなのに、もう忘れている」
と悩む人もいます。
でも、記憶力の差をすべて「才能」で片づける必要はありません。
記憶が残りやすい人には、
覚え方や復習の仕方に共通する習慣があります。
①「覚える」より「思い出す」を意識する
同じ内容を何度も読み返すと、「見たことがある」という感覚が生まれ、
それを「覚えた」と勘違いしてしまいがちです。
しかし、実際に力がつくのは、
本を閉じたり答えを隠したりして
「何だったっけ」
と自分の頭の中から情報を引っ張り出そうとする瞬間です。
うまく思い出せなくても、
その「引っ張り出そうとする」プロセス自体に効果があります。
②一気に詰め込まず、時間を空けて繰り返す
テスト前日に一気に覚えようとしても、
たいていは一時的な記憶で終わってしまいます。
効果的なのは、1回で完璧を目指すのではなく、少し忘れかけた頃。
翌日、数日後、1週間後にもう一度思い出す機会をつくることです。
忘れることは失敗ではありません。
少し忘れた状態からもう一度思い出す作業を経ることで、
記憶はむしろ強く定着していきます。
③知らない情報を、知っている情報につなげる
単体で孤立した情報、たとえば意味のない数字の羅列や知らない人の名前などは、
脳に残りにくいものです。そこで役立つのが、
「これは前に聞いた話と似ている」
「あの人と同じ名前だ」というように、
すでに頭の中にある知識と結びつける工夫です。
新しい情報につながる手がかりを増やすほど、あとから思い出しやすくなります。
④誰かに説明するつもりでインプットする
分かったつもりになっていても、
いざ人に説明しようとすると言葉に詰まり、
理解できていない部分が浮き彫りになることがあります。
「小学生に説明するならどう言うか」
「一言でまとめると何か」と、
自分の言葉に置き換えて整理してみましょう。
実際に誰かに教えなくても、
「あとで説明する」と思いながら学ぶだけで、
記憶の定着度は大きく変わってきます。
⑤覚えたあとは、しっかり眠る
睡眠時間を削って勉強すると、
憶が定着しにくくなるうえ、
翌日の集中力も落ちて悪循環に陥りやすくなります。
脳は眠っている間にも、その日学んだ情報を整理し安定させる働きをしています。
睡眠を「何もしていないサボりの時間」ではなく、
記憶を定着させるための大切な工程として捉えましょう。
歩実塾から:記憶力の差は「才能」だけでは決まらない
ここまでをまとめると、
読む
↓
本を閉じて思い出す
↓
時間を空けてもう一度思い出す
↓
知っている知識とつなげる
↓
自分の言葉で説明する
↓
しっかり眠る
という流れになります。
記憶力がいい人は、もしかすると「特別な記憶力」を持っているのではなく、
記憶が残りやすい勉強の流れを、自然に作っているのかもしれません。
「覚えられない」を分解してみよう
「自分は記憶力が悪い」と決めつける前に、
「そもそも覚えたつもりになっていないか?」
「思い出す練習をしているか?」
「時間を空けて復習しているか?」
「知っていることとつなげているか?」
「自分の言葉で説明できるか?」
「睡眠時間を削っていないか?」
と、一つずつ確認してみましょう。
「記憶力がない」という大きな問題も、
どこで記憶が途切れているのかを分解すれば、改善できる部分が見えてきます。
勉強は、ただ覚えることではありません。
思い出す。つなげる。説明する。そして、もう一度思い出す。
この流れを繰り返すことで、知識は少しずつ「使える知識」になっていきます。
「記憶力が悪いから……」
とあきらめる前に、まずは今日の勉強から一つ。
ノートを閉じて、
今勉強したことを1分間、自分の頭の中から思い出してみましょう。
そこから、記憶力を鍛える勉強が始まります。
歩実塾では、「勉強ができない」という結果だけを見るのではなく、
どこでつまずいているのかを分解して考えることを大切にしています。