「解き直しなさい」より先に、知っておいてほしいことがあります
こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
「テスト直しをしなさい」
「間違えた問題をやり直した?」
保護者の方なら、一度はこんな声かけをしたことがあるのではないでしょうか。
しかし、子どもはなかなか動きません。
「うちの子、テストで間違えても答えを見て終わり。解き直しをしようとしないんです……」
よく聞かれる悩みです。解き直しが大切なことは、子ども自身も何となく分かっています。
でもやらない。
これは怠けているからでしょうか。
実はそうとは限りません。やり直さない子には、必ず理由があります。
その理由を知らずに「解き直しなさい」と繰り返しても、なかなか変わらないのはそのためです。
今日は、間違えた問題をやり直さない子への効果的な声かけについて考えてみたいと思います。
「やり直さない」のではなく、「やり直す気にならない理由」がある
①間違えたことを「もう終わったこと」だと思っている
テストが返ってきた瞬間、点数を確認して気持ちが切り替わってしまっている。
間違えた問題は「過去のもの」であり、見直す意味を感じていないケースです。
②やり直し方が分からない
「解き直しなさい」と言われても、何をどうすればいいか分からない。
答えを写すのか、もう一度解くのか、どこを確認すればいいのか。
手順が見えていないと手が止まります。
③また間違えることが怖い
やり直してまた解けなかったとき、
「自分はやっぱりダメだ」と感じることが怖くて、最初から向き合わない。
自己肯定感が低い子に多い心理です。
④「解き直し=罰」だと感じている
間違えるたびに「もう一回やりなさい」と言われてきた子は、
解き直しをネガティブなものとして捉えている場合があります。
勉強そのものへの抵抗感につながります。
子どもが動きやすくなる声かけ
理由が分かれば、声かけの仕方が変わります。
「解き直しなさい」という一言より、子どもが動きやすくなる声かけがあります。
答えを写して終わりにする
×「ちゃんとやり直しなさい」
○「ノートを閉じて、もう一回自分の力だけで解いてみて」
手が止まって何もしない
×「なんでやらないの!」
○「この問題、どこまでは分かる?そこから一緒に確認しよう」
やり直してもまた間違える
×「また間違えた」
○「どこでつまずいたか分かった?それが分かっただけで一歩進んだよ」
解き直して正解した
×(スルーする)
○「この前できなかった問題、今日は解けたね。それが本当の勉強だよ」
特に最後の声かけが大切です。解き直して正解したとき、それを「当たり前」として流してしまうのはもったいない。
「できなかった問題が解けた」という瞬間こそ、最も大きな学習の一歩です。
そこを言葉にして認めてあげることで、子どもの中に「解き直すと自分が変わる」という実感が生まれます。
解き直しの基本手順
「解き直し」の手順が分からない子には、最初にやり方を一緒に確認してあげてください。
①間違えた問題に印をつける(✕・△など)
↓
②解説や答えを確認して「なぜ間違えたか」を一言書く
↓
③答えを隠して、自分の力でもう一度解く
↓
④数日後、また間違えた問題を解いて確認する
歩実塾から
「答えを見て理解する」と「自分で解ける」は別のことです。
STEP3の「答えを隠してもう一度解く」というひと手間が、記憶の定着を大きく変えます。
最初は時間がかかっても、この手順が習慣になると、テスト前の焦りが少しずつ減っていきます。
間違えた問題をやり直さない子への声かけの本質は、
「強制」ではなく「共感」と「意味づけ」にあります。
「間違いを認めるのが嫌なんだね」と受け止め、
「間違いは成長のチャンスなんだよ」と意味を伝え、
「どこでつまずいたのか教えて」と具体的な行動に変換する。
この3ステップを意識するだけで、子どもの間違い直しへの向き合い方は大きく変わります。
そして、「まちがえた問題の見直しまでが勉強」という意識づけができれば、
それは自然と習慣になります。
「見直しをしたからテストで間違えなかった」という経験ができれば、
まちがいのやり直しを自らするようになるでしょう。
「ただの間違い」を「次の成長のチャンス」に変えることが、成績アップの秘訣です。