理科が「苦手科目」に変わるのは、
実は5年生からです
低学年の頃は大好きだったはずなのに。
理科嫌いは、ある時期を境に静かに始まります。
1〜3年生の頃は、
生き物や植物の観察を楽しそうにやっていた。
それなのに、
5年生・6年生になったとたん
「理科、よくわかんない」と言い出す。
これは珍しいことではなく、
多くの子に共通して起きる変化です。
理科が変わる、見えにくい境目
低学年の理科(生活科を含む)は、
身の回りのものを観察し、
気づいたことをそのまま書く活動が中心です。
感覚や好奇心がそのまま得点や評価につながりやすく、
「理科=楽しい」という印象を持ちやすい時期です。
ところが5年生あたりから、
ふりこの動き、電磁石、てこの仕組み、水溶液の性質など、
目に見えない法則性や、数値を使って考える単元が増えていきます。
ここで初めて、
「なんとなく好き」だけでは太刀打ちできない領域に入るのです。
よくある声
「3年生まではあんなに理科が好きだったのに、
5年生になってから『理科つまらない』と言うようになりました。
何があったのか、正直わかりません」
5年生以降の理科でつまずきやすい3つの理由
①目に見えない仕組みを扱い始める
電気の流れや力のはたらきなど、
直接目で確認できない概念が増える。
「観察すればわかる」段階を卒業し、
想像力で補う必要が出てきます。
②算数の力が必要になる
ふりこの周期や電流の計算など、
理科なのに計算力が問われる単元が増える。
算数が苦手だと、
理科でもつまずきやすくなります。
③「条件をそろえる」考え方に慣れていない
「この条件だけを変えて比べる」という実験的な思考は、
教わらないと身につきにくいもの。
低学年の感覚的な観察とは別の力です。
家庭でできる、理科嫌いを防ぐ関わり方
1、「なんとなくわかった」で止めない
動画やイラストで仕組みを見て「わかった気になる」ことは多いもの。
「自分の言葉で説明できるか」を時々確認してみましょう。
2、計算でつまずいたら、理科ではなく算数を疑う
理科の問題が解けない原因が、
実は単純な計算ミスや単位の混乱だった、
ということは珍しくありません。
3、「もし〜だったら」を日常会話に混ぜる
「もし氷をもっと長く置いておいたら?」など、
条件を変えて考える問いかけを軽く挟むだけで、
実験的な思考に慣れていきます。
理科の苦手意識は、ある日突然始まるわけではありません。
低学年の「楽しい」が、
高学年で必要になる「考える理科」にうまくつながらなかった結果です。
境目の時期に気づいて手を打てば、十分に立て直せます。
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歩実塾 倉敷北畝校 塾長 瀧