なぜ歩実塾は「ノート指導」を大切にするのか
〜 子どもたちの「考える力」を守るために 〜
最近、保護者の方からこんな声をよく聞きます。
「うちの子、勉強はしているはずなのに、なんか身についていない気がして。」
私もずっと、同じことを感じていました。
スマホ、SNS、タブレット学習、プロジェクター授業。
便利な道具がこれだけ増えたのに、
子どもたちの「考える力」は、なぜか年々弱くなっている。
指導歴25年の私が、肌で感じていることです。
「知識がない」のではなく、「粘れない」
今の学力低下の本質は、「知識が足りない」ことではありません。
記号や公式は覚えられる。
でも、記述式の問題や長文読解になった瞬間、
スッと諦めてしまう。
粘り強く考えることができない。
これが、今の子どもたちに起きていることだと思います。
なぜ「粘れない」のか
スマホやゲームは、ボタン一つで快楽が手に入ります。
ショート動画は、3秒で次へ流れていく。
そういう環境に慣れた脳は、
「すぐに答えが出ないこと」に、とても弱くなります。
勉強は「遅延報酬」の世界です。
コツコツ積み上げた先にしか、成果はやってこない。
でも今の子どもたちは、その「待つ力」を、
知らず知らずのうちに失いつつあります。
かつての子どもの学びには、
「これって、どういうことだろう?」という
能動的な好奇心がありました。
それが今は、次々と流れてくるコンテンツを
ただ受け取るだけの、受動的な時間に変わっています。
もうひとつの原因 ― 「自分で工夫する経験」の不足
本を読まなくなり、家族との会話が減った。
それだけで、子どもが触れる「言葉の質」は大きく変わります。
さらに、最初から「きれいにまとまった答え」が
目の前に提示される授業スタイルが当たり前になると、
子どもたちは自分で試行錯誤する機会を失っていきます。
自分で探し、考え、工夫して、
間違えたら修正して、また考える。
そのプロセスを経験しないまま育つと、
「考える体力」がつきません。
デジタルを否定しているわけではない
誤解してほしくないのですが、
タブレットやデジタル教材を「悪い」と言いたいわけではありません。
動画での解説、繰り返し練習、視覚的な理解。
デジタルには、デジタルにしかできない強みがあります。
ただ、「自分の頭で考える」という経験は、
紙とペンでしか育たない部分があると、私は思っています。
だから歩実塾は「ノート指導」にこだわる
歩実塾では、ノートの書き方を丁寧に指導しています。
余白を贅沢に取る。
数式の縦のラインを揃える。
間違えたとき、消しゴムで消さずに、
青ペンで「なぜ間違えたか」を自分の言葉で書き残す。
この「手で書く」という泥臭い作業が、
ショート動画でバラバラになった注意力を取り戻し、
粘り強く考える脳の体力を育てます。
ノートは、画面のように一瞬で消えません。
自分の思考の足跡が、すべて紙に残ります。
それが子どもたちに、
「自分の頭で考えた」という実感を与えてくれます。
「3周以上学習」も、同じ考えから
歩実塾では、ワークを繰り返し解く「3周以上学習」も大切にしています。
ここで大事なのは、問題集に直接書き込まないこと。
「学校に提出しないといけないから書き込んでいい?」
生徒にこう聞かれることもありますが、
1週目の学習では
書き込む前に塾のノートに解いて行きます。
すぐに答えを見るのではなく、
「自分でできる状態」になるまで粘る。
その経験の積み重ねが、本当の学力になります。
歩実塾が育てたい力
これからの時代、AIはさらに進化します。
知識だけなら、人間より速く答えを出せるでしょう。
だからこそ、必要なのは「自分で考える力」です。
調べる力。
工夫する力。
試す力。
失敗を修正する力。
答えが出るまで、粘り強く考え続ける力。
歩実塾のノート指導も、3周以上学習も、
すべてはその力を育てるためにあります。
便利な時代だからこそ、「考える力」を大切にしたい。
それが歩実塾の、変わらない思いです。
お子さまの勉強法や学習環境についてのご相談は、歩実塾(倉敷市北畝)へお気軽にどうぞ。