―実は、集中力の問題ではないかもしれません―
「うちの子は集中力がありません」
「すぐにスマホを触ってしまいます」
「机に向かっても、なかなか勉強が始まりません」
「少し勉強すると、すぐに休憩したがります」
保護者の方から、よく聞くお悩みです。
でも、本当にその原因は**「集中力がないから」**なのでしょうか?
実は、そうとは限りません。
「集中できない=やる気がない」ではありません
勉強している子どもを見ていると、
鉛筆を触る。
消しゴムをいじる。
時計を見る。
教科書を開いたままぼんやりする。
少し問題を解くと席を立つ。
そんな姿を見ることがあります。
すると、
「もっと集中しなさい!」
「やる気を出しなさい!」
と言いたくなります。
もちろん、集中することは大切です。
しかし、集中できない原因を「本人のやる気」だけにしてしまうと、問題の本質を見失ってしまいます。
集中できないのには理由があります
例えば、
①何を勉強すればいいのかわからない
「数学を勉強しなさい」
と言われても、
「数学の何を?」
となってしまいます。
やることが具体的になっていなければ、勉強を始めるまでに時間がかかります。
②問題が難しすぎる
問題を見ても、
「何をすればいいのかわからない」
「全然解けない」
という状態では、集中し続けることは簡単ではありません。
わからない問題が何問も続けば、
「もういいや」
となってしまうのも無理はありません。
③簡単すぎる
逆に、簡単すぎても集中できません。
「全部わかっている問題」を延々と解いていれば、退屈してしまいます。
集中力は、「簡単すぎず、難しすぎない」ちょうどいい課題によって発揮されやすくなります。
④勉強のゴールが見えていない
「今日は2時間勉強する」
だけでは、子どもにとっては長く感じます。
それよりも、
「英単語を20個覚える」
「数学のワークを5問解く」
「間違えた問題を3問解き直す」
など、終わりが見える目標のほうが取り組みやすくなります。
集中力は「長時間座ること」ではありません
ここは、とても大切です。
机に2時間座っている=集中している
ではありません。
ぼんやりしながら2時間座っているより、
20分しっかり考える。
↓
答え合わせをする。
↓
間違いを確認する。
↓
もう一度、自分で解く。
このほうが、学習効果は高い場合があります。
だから歩実塾では、
「何時間勉強したか」だけでなく、「何をできるようになったか」
を大切にしています。
集中力を育てるには「小さく始める」
「さあ、1時間集中して勉強しよう!」
最初から長時間を目標にすると、勉強を始めること自体が嫌になってしまうことがあります。
そこで、
「まず、この3問をやってみよう」
「このページだけ終わらせよう」
「この10分は英単語だけやろう」
というように、小さなゴールを設定します。
そして終わったら、
「次は何をする?」
と次の課題へ進みます。
「勉強を始める」
↓
「少しできた」
↓
「もう少しやってみる」
↓
「できた!」
この積み重ねが、集中して学習する習慣につながっていきます。
「わからない」を放置すると、集中できなくなる
歩実塾が大切にしている言葉があります。
「キミの『わからない』を置き去りにしない」
集中できない子の中には、
「集中力がない」のではなく、「わからない問題を前にして困っている」
というケースがあります。
何をしていいかわからない。
答えが出ない。
間違える。
またわからない。
その状態が続けば、勉強から逃げたくなります。
だからこそ、
「集中しなさい!」
と言う前に、
「どこで止まっているの?」
と確認することが大切です。
集中力より先に「集中できる環境」をつくる
もちろん、環境も大切です。
勉強中にスマートフォンの通知が何度も鳴れば、気になってしまいます。
テレビがついていれば、目が向いてしまいます。
机の上にゲームや漫画があれば、手を伸ばしたくなります。
だから、
集中できない子に「集中しなさい」と言うだけではなく、集中しやすい環境をつくることも大切です。
「本人の意志の強さ」だけに頼らない。
これも、家庭学習では重要なポイントです。
「集中力がない子」ではなく「集中の仕方を知らない子」かもしれません
集中力は、生まれつき決まっているものではありません。
勉強のやり方を工夫することで、
「集中して勉強できた」
という経験を積み重ねることができます。
最初から1時間、2時間と集中する必要はありません。
まずは、
短い時間でも、本気で取り組む。
そして、
「できた!」
という経験を増やしていく。
それが次の集中につながります。
「集中しなさい」より、「何をする?」を一緒に考える
お子さんが勉強に集中できないとき、
「集中力がない」
と決めつける前に、
「今、何がわからないのかな?」
「何をすればいいのかわかっているかな?」
「問題が難しすぎないかな?」
と、一度考えてみてください。
集中力の問題に見えても、
実は、
「勉強のやり方がわからない」
「問題が難しすぎる」
「ゴールが見えていない」
「できないことが続いている」
という別の原因が隠れているかもしれません。
集中力は「叱って伸ばす」ものではありません
集中力は、「集中しなさい!」と言われたから突然身につくものではありません。
小さな目標を決める。
自分で問題を解く。
間違いを見つける。
もう一度挑戦する。
できるようになる。
その経験を積み重ねる。
歩実塾では、こうした学習を通して、「自分で勉強できる力」を育てていきます。
勉強しているのに集中できない。
すぐに飽きてしまう。
机に向かっても勉強が始まらない。
そんなときは、まず「集中力がない」と決めつけないでください。
集中できる勉強のやり方を、一緒に探してみませんか?
歩実塾
キミの「わからない」を置き去りにしない。