言葉と行動が、一致する人でいたい
選挙の季節が、また来ています。
テレビをつければ 街頭演説の声が流れてくる。
「暮らしを守る」 「若い世代のために」 「教育に力を入れる」
聞こえてくる言葉は、どれも心地よい。
でも、ふと思うのです。
「去年も、同じことを言っていたな」と。
歩実塾の塾長、瀧です。 今日は少し、政治と誠実さについて書かせてください。
公約は、なぜ守られないのか
日本では、政治家が公約を破っても、法的な罰則はまったくありません。 憲法上、国会議員は「全国民の代表」であり、特定の約束に法的に縛られない仕組みになっています。
制度としての理由は、わかります。
社会の状況は変わるし、 一人の政治家の力だけで動かせないことも たくさんある。
それは理解できる。
でも、 選挙前と選挙後で あまりにも顔つきが変わる人を見ていると
「最初から守るつもりがなかったのでは」
と思ってしまうのは、 私だけではないでしょう。
有権者も、少しずつ諦めている
「公約は票を釣り上げるための撒き餌」 「公約に期待して投票するのは青臭い」
そういう声すら、聞こえてくる時代です。
これは、とても怖いことだと思います。
「どうせ変わらない」 「誰がやっても同じ」
そう感じた人が投票に行かなくなる。
すると、 組織票を持つ人たちだけが 政治を動かすようになる。
「諦め」は、 知らない間に社会を変えていきます。
誠実さとは何か。25年、子どもたちと考えてきた
私はサッカーのコーチとして、 塾の先生として、 25年間子どもたちと向き合ってきました。
その中で、ずっと大切にしてきたことが 一つあります。
言ったことは、やる。
「次の練習までにここを直してこい」 「テストまでにこのページをやりきろう」
子どもたちに言った言葉を、 私自身が忘れたふりをすることは できません。
子どもは、ちゃんと見ています。
大人が「言葉と行動」を一致させているかどうか、 子どもたちは敏感に感じ取っています。
「言い訳上手な大人」を見て、何を学ぶか
公約を変えた政治家が テレビでこう言います。
「状況が変わったので」 「党内で協議した結果」 「現実的に考えると」
言葉は丁寧で、頭もいい。
でも子どもたちの目に そういう大人はどう映るでしょうか。
「都合が悪くなったら言い訳すればいい」
そんなふうに、 無意識に学んでしまわないか。
私は、それが心配です。
誠実さは、地味で、遅くて、でも一番強い
誠実であることは、 格好よくないかもしれない。
口約束を守るために 不便を引き受けることもある。
でも、長い目で見れば 誠実さを積み重ねてきた人が 一番信頼される。
これは政治の話だけではありません。
子育てでも、 職場でも、 夫婦の間でも、 塾と保護者の関係でも。
私たちにできること
公約の履行状況を検証する公的機関は、今の日本にはありません。 市民やNPOが独自に評価しているのが現状です。
だからこそ、私たち一人ひとりが 「あの人は言ったことをやったのか」 「約束はどうなったのか」
ちゃんと覚えておくことが大切です。
選挙は、通知表です。
4年に一度、 「あなたの言葉を、ちゃんと聞いていましたよ」と 伝える機会です。
子どもたちに 「約束を守りなさい」と言える大人でいるために。
私自身も、 言葉と行動が一致する塾長でありたいと 改めて思う、新年度の春です。