食べること、暮らすこと。その足元が揺れている。
新年度がはじまりました。
でも今年の春は、 少し違う緊張感があります。
スーパーに行くたびに感じること。
「また、上がってる」
歩実塾の塾長、瀧です。 今日は少し、暮らしのことをお話ししたいと思います。
食料品の値上がり、止まらない
2025年だけで、主要な食品メーカーの製品が2万品目以上値上がりしました。
2026年も、約1万5,000品目の値上げが見込まれています。
ピークは過ぎつつある、とも言われますが 体感としては、まだまだ重い。
調味料、冷凍食品、お米関連。 毎日の食卓に直結するものばかりです。
原材料費、物流コスト、人手不足。 複数の問題が重なって、 値上がりが「当たり前」になりつつある時代になってきました。
もっと根本のところで、揺れている
値段の問題だけではありません。
日本の食料自給率は、カロリーベースで37%。 主要7カ国(G7)の中で最も低い水準です。
つまり、食べているものの 半分以上以上を海外に頼っている。
前回のブログでも触れましたが、 ホルムズ海峡の緊張や世界的な物流の乱れが続く中、 「買いたいものが買えなくなる」リスクは 決して絵空事ではありません。
政府も危機感を持ち始めており、食料供給が大きく落ち込んだ場合に備えた新法も整備されています。 万一の際には、政府がコメやサツマイモといった高カロリー品目への生産転換を要請・指示できる仕組みも盛り込まれました。
「まさか」が、「まさか」でなくなってきた。 そういう時代に入りつつあるのかもしれません。
電気代も、家計を圧迫し続けている
食べ物だけではありません。
日本の電力の約7割は、天然ガス・石炭・石油による火力発電。 その燃料の9割以上を海外からの輸入に頼っています。
世界情勢が揺れるたびに、 電気代が連動して上がる構造になっているのです。
再生可能エネルギーの普及を支える「再エネ賦課金」は、2026年度も値上がりし、月400kWhを使う一般家庭では年間で約2万円の負担になります。
しかも冬場の補助金は2026年3月使用分で終了しており、4月使用分からは補助なしの電気代が戻ってくるため、この春から家計の重さを感じている方も多いのではないでしょうか。
では、私たちに何ができるか
塾長として、 25年間子どもたちと関わってきた立場から 正直に思うことがあります。
こういう時代だからこそ、 「わかる人」になることが大切だ、と。
電気代がなぜ上がるのか。 食料自給率とはどういう意味か。 世界とつながった暮らしの中で、 自分の家庭をどう守っていくか。
これは大人の問題のように見えて、 子どもたちが生きていく社会の問題でもあります。
家庭でできる小さなこと
すぐにできることを、少しだけ。
電気は「使う量を知ること」から始まります。 冷蔵庫の設定温度、待機電力、照明の見直し。 小さなことの積み重ねが、年間で数千円の差になります。
食材は、旬のものを選ぶこと。 国産の野菜や、地元のお米を選ぶこと。 それが地域の農家を支えることにもつながります。
何より大事なのは、 「知らないふりをしない」こと。
問題を知って、考えて、動く。 それが、家族を守ることにもなります。
難しい話になりましたが、 歩実塾では、こういう「社会をちゃんと見る力」も 子どもたちと一緒に育てていきたいと思っています。
勉強は、点数のためだけじゃない。
この先の世界を、 自分の頭で生き抜いていくための力を。
一緒に、つけていきましょう。