こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
小学生の場合、親が「どこが分からないの?」と聞いても、
本人は「分からないところが分からない」ことが珍しくありません。
親の役割は、答えを教えることよりも、
「分からない」を一緒に小さくしてあげることです。
「どこが分からない?」と聞かない
いきなり、「どこが分からないの?」と聞くと、子どもは困ってしまいます。
代わりに、
「問題を一緒に読んでみようか」
「ここまでは分かる?」
と、分かるところから確認します。
「できたところ」を先に見つける
例えば算数の文章問題なら、
「数字は分かる?」
「何を聞かれているか分かる?」
「ここまではできそう?」
と聞いていきます。
すると、
「数字は分かる」
「聞かれていることも分かる」
「でも、どの計算を使うのか分からない」
というところまでたどり着けます。
これで、
「算数が分からない」→「計算の選び方が分からない」
に変わります。
この変化が非常に重要です。
「なぜ?」を連発しない
親がやりがちな、
「なんで間違えたの?」
「どうして分からないの?」
「ちゃんと読んだ?」
は、子どもを追い詰めてしまうことがあります。
特に何度も間違えているときは、「なぜ?」より
「どこ?」
を使うほうが効果的です。
「なぜ間違えたの?」
ではなく、
「どこから難しくなった?」
「この前まではできていた?」
「この言葉の意味は分かる?」
と聞いてみます。
選択肢を出してあげる
小学生には、
「何が分からない?」という自由回答より、選択問題のほうが答えやすいことがあります。
例えば、
「分からないのは、①問題の意味、②計算のやり方、③計算そのもの、どれかな?」
と聞きます。
あるいは、
「①言葉が分からない?」
「②やり方が分からない?」
「③途中までは分かる?」
と、一つずつ聞いていきます。
子どもが、
「たぶん②」
と言えたら大成功です。
⑤ 「分からない」と言っても怒らない
これが一番重要かもしれません。
子どもが、「分からない」と言ったときに、
「また分からないの?」
「学校でちゃんと聞いてきた?」
「こんなの簡単でしょ」
と言ってしまうと、
「分からないと言うと怒られる」
と学習してしまいます。
すると次から、「分からない」と言わずに黙るようになります。
だから、
「分からないって言えたのはいいね」
「じゃあ、どこから分からないか一緒に探そう」
と受け止めることが大切です。
⑥ 親が答えを教えすぎない
親がすぐに、「これはわり算よ」「この公式を使うの」と教えてしまうと、その問題は解けても、
「自分で分からないところを見つける力」
が育ちにくくなります。
できれば、
「何を求める問題かな?」
「同じような問題、前にやらなかった?」
「教科書のどのあたりに似た問題があるかな?」
と、ヒントを出して自分で探させるのがおすすめです。
親子で使える「3段階」
小学生なら、次の3段階だけでも十分です。
①「何が分かる?」
↓
②「どこから分からない?」
↓
③「どうしたら分かりそう?」
例えば、
子ども
「この算数、分からない!」
親
「じゃあ、一緒に問題を読もう。何が分かっている?」
子ども
「りんごが12個ある」
親
「うん。何を聞かれている?」
子ども
「何人に分けられるか」
親
「じゃあ、分からないのはどこ?」
子ども
「たし算か、かけ算か、わり算か分からない」
ここまで言えたら、
「分からない」をかなり正確に言葉にできています。
そして、親が目指したいのは「正解」だけではありません
小学生の勉強では、
問題を正しく解くこと
だけでなく、
「自分は何が分からないのか」を自分で説明できること
も、とても大切です。
将来的には、
「この問題の意味が分かりません」
「ここまでは分かるけど、この先が分かりません」
「この言葉の意味が分かりません」
「やり方は分かるけど、計算で間違います」
と、自分から言えるようになる。
これができると、先生に質問するときも、家庭学習をするときも、ずっと楽になります。
親は「答えを教える人」ではなく、
「分からない場所を一緒に探す人」。
このくらいの距離感が、小学生にはちょうどいいと思います。