子どもたちが狙われている
——「地域のつながり」が消えた日本で
最近、ニュースを見るたびに
胸が締めつけられます。
SNSで大人に誘われた中学生。
「バイト」と言われて運び屋にされた高校生。
気づいたときには、取り返しのつかないことになっている。
子どもたちが犯罪に利用される事件が、
後を絶ちません。
なぜ、子どもたちは狙われるのか。
それは、子どもたちが
「誰にも見られていない」状態に
置かれているからだと、私は思います。
25年間、子どもたちと関わり続けてきて
はっきり感じることがあります。
昔は、子どもが道を歩いていれば
近所のおじさんが声をかけた。
変な大人がいれば、どこかの誰かが気づいた。
地域全体が、子どもを見守る目を持っていた。
でも今は、どうでしょう。
隣に誰が住んでいるかわからない。
子どもに声をかけたら不審者に思われる。
地域の行事も参加者が減り続けている。
そういう「つながりのなさ」が、
子どもたちを孤立させています。
孤立した子どもは、つながりを求めます。
そのすきまに、悪意を持った大人が入り込む。
「あなたのことをわかってあげる」と言いながら。
「躾」という言葉の本当の意味
「最近の子は躾ができていない」
そんな声を耳にすることがあります。
でも、私はそう思いません。
子どもは、関わる大人の数だけ
育てられます。
親だけではなく、先生、地域の大人、
習い事の指導者……さまざまな目と言葉が
子どもの「軸」をつくっていく。
その環境が壊れてきているのに、
「躾ができていない」と子どもや親だけを
責めることはできません。
サッカーコーチとして、
塾長として、長く子どもたちを見てきた私は
そう強く感じています。
では、保護者のみなさんに
今すぐできることは何か。
大げさなことではありません。
- 子どもが「今日どこにいるか」を把握する
- SNSのやりとりに少し関心を持つ
- 「知らない大人に親切にされたら教えて」と伝えておく
- 学校・塾・習い事の先生と顔なじみになっておく
- 近所の人に、ひとこと挨拶してみる
どれも、小さなことです。
でも、その小さなことが
子どもを守る「網の目」になります。
歩実塾は、勉強を教えるだけの場所では
ありません。
子どもたちが安心して話せる場所、
変化に気づいてもらえる場所、
そういう存在でありたいと思っています。
何か気になることがあれば、
いつでも声をかけてください。