中学生の「数学が苦手」を立て直す方法
こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
「正負の数や方程式まではそこそこできていたのに、
一次関数になった途端、テストの点がガタッと落ちた……」
中学生の保護者の方から非常に多くいただくご相談です。
一次関数は中学2年生の2学期中間テストの範囲で、多くの生徒がここでつまずきます。
しかし、これは決して「能力がない」とか
「サボっている」という問題ではありません。
一次関数には、それまでの単元とは異なる「壁」が存在するのです。
一次関数で急に難しく感じるのはなぜ?
原因1:式・表・グラフの「つながり」が理解できていない
一次関数が苦手な生徒の多くは、計算力の問題ではなく、
式・表・グラフのつながりを理解できていないことが原因です。
「式は分かるけれどグラフが読めない」
「表は作れるけれど式にできない」という状態では、
応用問題になると対応できません。
一次関数は
「文字で数量を一般化する」
「比例・反比例を統合する」
「図形的イメージを伴う」
という三つの性格を同時に持つ単元です。
つまり、式(y=ax+b)を見て、
それがどんなグラフになるのかイメージを湧かせる力が必要になるのです。
傾きや切片といった言葉の意味が頭に入っていないと、
ワークの問題をただ丸暗記しようとしてパニックになってしまいます。
原因2:中学1年生の比例・反比例の理解が前提になっている
一次関数は中学1年生の比例・反比例の理解を前提としているため、
前学年の内容に不安があると苦手になりやすい単元です。
中1の比例・反比例のグラフの書き方が分かっていない子は、
100%中2の一次関数のグラフで混乱してしまいます。
土台がグラグラなまま2階を建てようとしている状態なので、
まずは1階(中1内容)の穴を埋めることが先決です。
原因3:「覚える」だけの丸暗記が通用しなくなる
中2の数学では、
「なぜその変化の割合になるのか」という根本的な「理屈」が分かっていないと、
少し問題の形を変えられただけで解けなくなってしまいます。
一次関数は、ただ公式を丸暗記して数字を当てはめるだけの勉強法では、
全く点数に結びつかなくなります。
原因4:計算のステップが長くなりミスが増える
一次関数の問題を解く際には、連立方程式の計算が必要になる場面が多くあります。
一次関数で躓いてしまう生徒の多くは、途中の連立方程式の計算で間違えてしまうのです。
授業を聞いて一次関数が理解できても、計算の途中で符号を間違えたり、
数字をごちゃごちゃにしてしまったりして、
正解にたどり着けないケースが非常に多いのが中2の特徴です。
一次関数を放置するとどうなるか
一次関数のグラフは中学2年生だけの単元ではありません。
定期テストでは繰り返し出題され、高校受験でも頻出分野となっています。
また、その後に学習する関数の応用問題や図形との融合問題にも関わってきます。
一度苦手意識を持ったまま放置すると、その後の数学全体に影響する可能性があります。
さらに、中2の段階でついてしまった強い苦手意識を
中3の受験期になってからひっくり返すには、
何倍もの時間とエネルギーが必要になります。
点数が下がること以上に心配なのは、
「自分は数学のセンスがない」
「どうせやっても無理」
と自信を完全に失ってしまうことです。
焦らず「分からない場所」まで戻れば必ず伸びる
「数学全部がわからない」のではなく、どこかに必ず原因があります。
以下のチェックリストを参考に、1つずつ確認してみてください。
・中1の「方程式」の計算(分数や小数が含まれるもの)はスムーズにできるか
・中1の「比例・反比例」のグラフを、座標を見ながら正しく書けるか
・一次関数で、グラフから傾き(変化の割合)と切片を読み取れるか
このようにチェックしていくと、
「中1の方程式の分数で引っかかっていたんだ!」というように、
直すべき本当の原因がハッキリと見えてきます。
いきなり応用問題を解かせない
テストの点数を戻そうとして、
焦って難しい問題集や応用問題を無理に解かせると、
さらに自信をなくして数学が嫌いになってしまいます。
まずは教科書の例題レベルの「絶対にできる問題」まで思い切って戻り、
そこからスタートして「できた!」という小さな自信を積み重ねさせることが大切です。
1日10分でも、戻る場所が合っていれば変わる
大切なのは、勉強の量ではなく「どこまで戻って見直すか」です。
つまずいている根本的な原因(中1の内容や、時には小学校の算数)までしっかり戻り、
そこをピンポイントで1日10分見直していくだけで、
翌日からの学校の授業の理解度はガラリと変わります。
歩実塾から
一次関数は、中1の比例・反比例の理解を前提とした積み上げ学習の単元です。
だからこそ、つまずいた箇所まで戻って基礎を固め直せば、
必ず理解できるようになります。
逆に、中学2年生のうちに一次関数を理解しておけば、
定期テスト対策だけでなく高校受験対策にもつながります。
今の段階で「あれ?点数が下がってきた、怪しいな」と思ったら、
早めに手を打つことが何よりも大切です。
キミの「わからない」を置き去りにしない。
一次関数で困っている中学生も、まずは「どこが分からないのか」を一緒に探してみましょう。