月の満ち欠けと見える方向
こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
「三日月は、いつ・どの方向に見えるの?」
「満月は夜に見えるのに、半月はどうして時間が違うの?」
「月は毎日同じ場所から出てくるんじゃないの?」
中学生の理科で「月の満ち欠け」を勉強すると、こうした疑問が出てきます。
月の形を覚えるだけなら簡単ですが、
「なぜその時間に、その方向に見えるのか」まで理解しようとすると、
少し難しく感じるかもしれません。
でも、ポイントはそれほど多くありません。
太陽・地球・月の位置関係をイメージできれば、
月の形だけでなく、「月がいつ、どの方向に見えるのか」まで分かるようになります。
今回は、中学生にも分かりやすく整理してみましょう。
まず覚えたい!月は毎日少しずつ出る時刻が変わる
月は、地球の周りを公転しています。
そのため、地球から見た月の位置は毎日少しずつ変化します。
月の出る時刻は、平均すると1日に約50分ずつ遅くなります。
例えば、
- 昨日は18時ごろ 約50分前
- 今日は18時50分ごろ
- 明日は19時40分ごろ 約50分後
- 40日後は 午前 2時20分ごろ 1日(24時間)+約 9時間20分後
- 80日後は午前 11時40分ごろ 2日(48時間)+約 18時間40分後
というように、少しずつ遅れていきます。
この「平均で約50分(50〜52分程度)」という数字は、月の満ち欠けを理解するうえで、とても重要です。
実生活で月出の時刻を観察すると、毎日正確に50分遅れるわけではなく、
時期によって30分程度しか遅れない日もあれば、70分以上遅れる日もあります。
豆知識
月の出る時刻が遅れるのは、「地球が1回転して元の位置に戻ってきたとき、月自身も先へ移動してしまっているため、地球がそれを追いかける時間(約50分)が余分にかかるから」です。
カギは「太陽と月、どちら側にあるか」
月は地球の周りを公転しているため、
太陽から見た月の位置は毎日少しずつ変わります。
月の出る時刻は、平均して1日に約50分ずつ遅くなっていきます。
この「約50分」という数字と、
太陽から見た月の位置関係の2つを押さえるだけで、
月がいつ・どちらの方角に見えるかがわかるようになります。
特に重要なのは、この4つです。
🌙 三日月 → 夕方・西
🌓 上弦の月 → 夕方・南
🌕 満月 → 夕方・東
🌗 下弦の月 → 真夜中・東
満月が太陽のちょうど反対側にあるからこそ、
太陽が沈む夕方に東の空から昇り、一晩中見え続けます。
逆に新月は太陽とほぼ同じ方向にあるため、昼間に空を移動していて、
夜には見つけられません。
「太陽との位置関係」というたった1つの軸で考えると、
この4つを丸暗記しなくても、初めて見る問題に対応できるようになります。
豆知識
月の高さは季節によっても変わります。日本では冬の満月は空高くを通り、夏の満月は低い位置を通ります。これは地球の自転軸が傾いていることが関係しています。また、細い三日月の暗い部分がうっすら光って見える「地球照」という現象もあり、これは太陽の光が地球で反射して月を照らすために起こります。
家で月を観察してみよう
月の勉強は、教科書だけで終わらせるのはもったいありません。
実際の空を見てみましょう。
例えば、1週間ほど、
- 何日の何時に見たか
- 月の形
- どの方向に見えたか
- 月の高さ
- 前の日と比べてどう変わったか
を記録してみます。
すると、
「本当に毎日少しずつ月の出が遅くなっている!」
ということが分かってきます。
理科は、実際に見たり、触ったりすると理解が深くなる分野です。
歩実塾から|月の形だけでなく「いつ・どこに」を考えよう
月の満ち欠けを理解するときに大切なのは、
「月の形」だけを覚えないこと。
「いつ見えるのか?」
「どの方向に見えるのか?」
「太陽と月はどこにあるのか?」
まで考えてみましょう。
「理科は暗記だから苦手」と思っている人も、まずは夜空を実際に見てみてください。
教科書に書いてあることと、自分の目で見た月がつながった瞬間、
理科が少し面白くなってくるかもしれません。
歩実塾では、ただ答えを覚えるだけではなく、
「なぜそうなるのか」を理解しながら学ぶことを大切にしています。
「月の満ち欠けがよく分からない」
「理科の図や天体が苦手」という中学生も、まずは一つずつ仕組みから整理してみましょう。