こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
「調べ物をするだけと言っていたのに、気づいたら動画を見ている」
「学習アプリを使っているはずが、LINEの返信をしている」。
お子さんのこんな様子に、
頭を悩ませている保護者の方は多いのではないでしょうか。
ここで最初にお伝えしたいのは、
切り替えが苦手なのは、お子さんの意志の弱さだけが原因ではないということです。
教室と校庭が、1つの画面に同居している
学校であれば、
勉強する場所は教室、
遊ぶ場所は校庭、
友達と話すのは休み時間というように、
場所や時間が自然と分かれています。
ところがスマホは、
学習アプリも辞書も、動画もゲームもSNSも、
すべてが同じ画面の中にあります。
勉強の入り口と娯楽の入り口の距離が、
指でタップする一動作分しかないのです。
大人でも、仕事中にスマホを開いて
別のことを始めてしまった経験があるはずです。
まだ自己管理の力が発達途中の子どもにとっては、
なおさら難しい環境だと言えます。
「ちょっとだけ」が終わらない仕組み
勉強中に通知が届くと、
つい「ちょっと見るだけ」と画面を開きたくなります。
動画やSNSは次々と新しい内容が表示され、
区切りがはっきりしません。
「あと1本」を繰り返すうちに長い時間が過ぎてしまいます。
また、一度気が散ると、
元の集中状態に戻るまでにも時間がかかります。
短い寄り道のつもりでも、学習の流れは途切れてしまうのです。
親子で30分だけ試してみる
「スマホを使うな」と叱るだけでは、
お子さんは反発しやすく、隠れて使う原因にもなりかねません。
それよりも、切り替えやすい環境をあらかじめ整えてあげる方が現実的です。
① 勉強する内容を決める
「数学のワークを3ページ」
「英単語を20個」
など、具体的にします。
② スマホの通知を切る
必要な連絡がある場合は、できる範囲で構いません。
③ スマホを手元から離す
充電場所やリビングなど、決めた場所に置きます。
④ 30分だけ勉強する
「30分間ずっと集中できるか」ではなく、
「スマホを気にせず、勉強に戻れるか」
を見てみます。
⑤ 終わったら親子で振り返る
「どうだった?」
「何が一番邪魔だった?」
「次はどうしたらもっとやりやすい?」
と話してみます。
そして、必要ならルールを少し変えます。
これを繰り返していけば、
「親にスマホを管理してもらう」から、
「自分でスマホとの距離を調整する」方向へ少しずつ進んでいきます。
大切なのは「禁止」より「切り替える力」
スマートフォンには、
学習・娯楽・交流
という、どれも子どもにとって必要なものが一緒に入っています。
だからこそ、「勉強しなさい」だけでは解決しにくい場面があります。
必要なのは、
「いつ使うか」
「いつ置くか」
「どうやって勉強に戻るか」
を具体的に考えることです。
そして、その方法を親が一方的に決めるのではなく、親子で一緒に試してみる。
「どうすれば、もっと勉強しやすくなる?」
この問いから始めてみてください。
子どもがスマホを完全に遠ざけることが目標なのではありません。
スマホがあっても、自分がやるべきことに戻れる。
うまくいかない日があっても責めすぎず、
「今日はここまでできたね」と、できた部分を認める関わり方が、
お子さんの自己管理の力を育てていきます。
歩実塾では、「勉強ができない」という結果だけを見るのではなく、
どこでつまずいているのかを分解して考えることを大切にしています。