こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
中学生の「分からない」には、単なる知識不足だけでなく、
「どこが分からないのか自分でも分からない」
「間違いを見られたくない」
といった気持ちが隠れていることもあります。
今回は、そんなときの声かけの工夫を紹介します。
① まず「分からない」を責めない
「これ、分からない」と言われたら、
「じゃあ、どこで止まったか一緒に見てみようか」くらいで十分です。
「学校で何を聞いてたの?」「こんなのも分からないの?」と言ってしまうと、
次第に「分からない」と言えなくなってしまいます。
分からないと素直に言えること自体が、実はとても良いことなのです。
② 「どこが分からない?」より「どこまでは分かる?」
「どこが分からない?」と聞かれても、本人にもよく分からないことがあります。
そこで、「ここまでは分かる?」と一段ずつ確認していきましょう。
数学なら、
「問題の意味は分かる?」
「使う公式は分かる?」
「式は作れる?」
「計算はできる?」
と順番に聞いていきます。
そうすると、「全部分からない」と思っていたのが、
実は「式までは作れるけれど、計算の途中で間違えている」と分かることがあります。
「数学が苦手」ではなく「計算の特定の部分だけに問題がある」と分かれば、
やるべきことがぐっと具体的になります。
③ 「答え」ではなく「原因」を一緒に探す
英語で「この英文、分からない」と言われたときも、
すぐに日本語訳を教えるのではなく、
「単語が分からない?」
「文法が分からない?」
「単語も文法も分かるけど文章になると意味が取れない?」
と聞いてみましょう。
原因によって、やるべき勉強はまったく変わってきます。
④ 「教えて」と言われても、すぐ全部教えない
考える前に答えを全部説明してしまうと、
その場では解けても
「自分で分からないところを見つける力」が育ちにくくなります。
まずは「どこまでは自分でできた?」
「教科書に似た問題はない?」
と聞いてみましょう。
⑤ 「分からない」を質問に変える
最初は「数学が分からない」でも構いません。
そこから「この問題の式の作り方が分からない」、
さらに「ここまではできたけど、この数字をどう使うのか分からない」と、
少しずつ具体的に言えるようにしていきたいところです。
これは、自分の状態を言葉にする力、自分を客観視することにもつながります。
⑥ 親が「先生」になりすぎない
何度説明しても理解できない、
小学校の内容まで戻る必要がある、
親子で言い合いになってしまう。
そんなときは、無理に親が教え続けないほうがよいでしょう。
親の役割は「教えること」より「学べる状態を作ること」と考えると、
少し気持ちが楽になります。
⑦ 「分からないリスト」を放置しない仕組み作る
苦手な内容を科目ごとに書き出し、
できるようになったらチェックしていく「分からないリスト」もおすすめです。
「なんとなく勉強する」から、
「自分の弱点を一つずつ潰していく」勉強に変わっていきます。
親が使いたい言葉、避けたい言葉
「なんで分からないの?」より
「どこまでは分かる?」。
「また間違えたの?」より
「どこで間違ったか見てみよう」。
「答えは○○」より
「どう考えた?」。
こうした言い換えを意識するだけで、
子どもが「分からない」と言いやすい雰囲気が生まれます。
中学生になったら、
「自分で分からない場所を見つける」
「自分で調べる」
「先生に質問する」
という流れを、
少しずつ自分の力でできるようにしていきたいですね。
親が全部解決するのではなく、
自分で解決するための手助けをする。
それが、中学生の学習を支える一番の近道です。
中学生には「答え」より「自分で探す力」を
小学生のころは、親が一緒に考えてあげることが重要です。
中学生になると、少しずつ、
「自分で分からない場所を見つける」
↓
「自分で調べる」
↓
「先生に質問する」
↓
「もう一度解く」
という流れを作っていきたいところです。
親が全部解決してあげるのではなく、
「自分で解決するための手助けをする」
ことが、中学生の学習では大切になります。
歩実塾から:親が覚えておきたい一言
子どもが、
「分からない」
と言ったら、
「じゃあ、どこから分からなくなったか、一緒に探してみよう」
と返してみてください。
「分からない」を責めるのではなく、
「分からない」を細かくする。
「数学が分からない」
→「方程式の文章問題が分からない」
→「何をxにすればいいか分からない」
ここまで小さくできれば、もう「分からない」はかなり解決に近づいています。
勉強ができるようになるというのは、「分からないことがない状態」ではありません。
「自分が何を分かっていないのかを見つけられる状態」になること。
そこまで育てていくことが、家庭でできる大切な学習サポートの一つです。