こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
「毎日ちゃんと机に向かっているのに、テストになると思い出せない」
そんな悩みを持つ中学生は少なくありません。
実はこれは、やる気や才能の問題ではなく、
勉強の「やり方」に原因があることがほとんどです。
なぜ「やったのに覚えていない」が起きるのか
まず知っておきたいのは、人間の記憶はもともと「忘れる」ようにできているということです。
一度覚えたことも、何もしなければ数日で多くを忘れてしまいます。
これは自然なことで、覚えられないのは「頭が悪いから」ではありません。
問題は、多くの人が「1回やったら覚えられる」と思い込んでしまっていることです。
教科書を1回読む、ノートを1回書き写す、
それだけで満足してしまうと、記憶はすぐに薄れてしまいます。
「読むだけ」「書き写すだけ」がうまくいかない理由
ノートに教科書の内容をきれいに書き写す作業は、
一見勉強しているように見えます。
しかし、書き写している間、
頭の中では「正しく写せているか」に意識が向いていて、
内容そのものを理解しようとする力があまり使われていません。
同じように、教科書やノートを目で追うだけの「読むだけ勉強」も、
実際にはあまり記憶に残りません。
記憶に残りやすいのは、「思い出そうとする」練習をしたときです。
覚えるために効果的な3つの工夫
①「思い出す」練習をする
ノートを見ながら覚えるのではなく、いったんノートを閉じて、
「さっき書いてあったことは何だったか」を自分の力で思い出してみましょう。
すぐに答えが出てこなくても構いません。
思い出そうとする、その過程そのものが記憶を強くしてくれます。
問題集を解く、口に出して説明してみる、白紙に書き出してみるなど、
方法はいろいろあります。
②時間を空けて、何度も繰り返す
1回で完璧に覚えようとするのではなく、
間隔を空けながら同じ内容に何度も触れることが、
記憶を定着させる近道です。
今日覚えたことを、数日後にもう一度確認する。
さらに1週間後にもう一度確認する。
こうして時間差をつけて繰り返すことで、
忘れかけたタイミングで思い出す練習ができ、記憶がより強く残ります。
これは「3周以上学習」のきっかけになります。
1周目でざっくり理解し、2周目で自分の弱点を確認し、3周目~でしっかり定着させる。
この繰り返しが、「わかったつもり」で終わらせないための土台になります。
③人に説明できるかを確かめる
ある内容を本当に理解できているかどうかを確かめる、簡単な方法があります。
それは、「人に説明できるかどうか」です。
友達や家族に、「これってこういうことだよね」と自分の言葉で説明してみましょう。
うまく説明できない部分があれば、そこがまだ理解しきれていないところです。
説明する相手がいなくても、
ノートの余白に自分の言葉で「つまりこういうこと」とまとめてみるだけでも、同じ効果が得られます。
ノートは「あとで思い出すための道具」にする
覚えられない原因の一つに、
ノートが「きれいに書いただけ」で終わっていることがあります。
ノートは、あとで自分が見返して「思い出す練習」をするための道具です。
書いたら終わりではなく、
役割を決めた最低限の色を使って
自分の考え・正しい知識・次にやることを分けて書いておくと、
あとで見返したときに、何につまずいたのかがすぐに分かります。
歩実塾から:「量」より「思い出す回数」
覚えられないのは、努力が足りないからではありません。
多くの場合、「1回で覚えようとしている」ことが原因です。
ノートを閉じて思い出す練習をする、
時間を空けて繰り返す、
人に説明してみる。
この3つを意識するだけで、同じ勉強時間でも記憶に残る量は大きく変わります。
焦らず、少しずつ「思い出す力」を鍛えていきましょう。