中学生の「やり直し」が成績アップにつながる理由
こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
「間違えた問題を、もう一度やりなさいと言ってもやりません」
「答え合わせをしたら、それで終わりになっています」
「同じ問題を何度も間違えるので困っています」
中学生のお子さんを持つ保護者の方から、よく聞く悩みです。
せっかく一生懸命勉強しているのに、間違えた問題をそのままにしてしまう。
実は、これは珍しいことではありません。
そして、「やり直しなさい」と言うだけでは、なかなか習慣になりません。
では、なぜ間違えた問題をやり直すことが大切なのでしょうか?
間違えた問題には「伸びるポイント」が詰まっています
勉強をしていると、
- 計算ミスをした
- 漢字を間違えた
- 英単語を忘れていた
- 公式を間違えて使った
- 問題の意味を勘違いした
- 解き方そのものが分からなかった
など、さまざまな間違いがあります。
でも、間違えた問題は、「自分がまだできていないところ」を教えてくれる貴重な材料です。
例えば、100問解いて100問正解したなら、そこから新しく学べることは多くありません。
一方、間違えた問題には、「ここを理解すれば、次は正解できる」というヒントがあります。
だからこそ、成績を伸ばすためには、
問題をたくさん解くことだけでなく、間違えた問題をどう扱うか
が重要になります。
「答えを写す」だけでは、やり直しになりません
「やり直した?」と聞くと、
「やったよ」と言う。
でも、ノートを見ると答えを書いただけ。
こんなこともあります。
例えば数学で、
3x+5=17
を間違えたとします。
答えが「4」だと分かったから、
x=4
と書いて終わり。
これでは、次に同じタイプの問題が出たとき、また間違えてしまう可能性があります。
大切なのは、「なぜ間違えたのか」を確認することです。
まず「なぜ間違えた?」を考える
間違いには原因があります。
例えば、
① 知識不足
そもそも覚えていなかった。
② 理解不足
意味や仕組みが分かっていなかった。
③ 解き方が分からない
何から始めればいいか分からなかった。
④ 読み間違い
問題文を正しく読めていなかった。
⑤ ケアレスミス
計算や書き写しを間違えた。
同じ「×」でも、原因はまったく違います。
だから、「×だったから、もう一度解く」だけではなく、
「なぜ×だったのか?」を考えることが大切です。
やり直しは「すぐ」より「少し時間を空ける」
間違えた直後に答えを見ながら解き直すと、
「分かった!」と思ってしまうことがあります。
でも、それは本当に自分で解けるようになったのでしょうか?
答えを見た直後だから、覚えているだけかもしれません。
そこで、少し時間を空けてから、もう一度解いてみます。
例えば、
① 問題を解く
↓
② 答え合わせ
↓
③ 間違いの原因を確認、ノートに書き残す
↓
④ 時間を空ける
↓
⑤ 何も見ずにもう一度解く
という流れです。
「自分の力だけで解けるか」を確認することが重要です。
「できた!」まで確認する
やり直しで大切なのは、
答えを覚えることではありません。
「次に一人で解けるようになったか」です。
例えば数学なら、「この公式を使えばいい」と分かっただけでは不十分です。
実際に問題を解いて、正解できるところまで確認する。
英語なら、間違えた単語を見て終わりではなく、
隠して書けるか、文章の中で意味が分かるかまで確認します。
保護者の方が「やり直しなさい」と言う前に
子どもがやり直しを嫌がる理由の一つに、
「何をすればいいのか分からない」
ということがあります。
そこで、「全部やり直しなさい」ではなく、
「この問題は、どこで間違えたと思う?」
と聞いてみましょう。
あるいは、
「この問題、もう一回何も見ないで解けるかな?」
でも構いません。
やり直しを「罰」のように感じさせないことが大切です。
すべての間違いを何度もやる必要はありません
「間違えた問題は全部、何回もやらせた方がいい」
というわけでもありません。
大切なのは、間違いの種類を見極めることです。
例えば、
単純な書き間違いなら、原因を確認すれば十分な場合もあります。
一方、「そもそも考え方が分かっていなかった」という問題は、もう一度じっくり取り組む必要があります。
つまり、
「×を消すためのやり直し」ではなく、「次にできるようにするためのやり直し」
を目指しましょう。
間違いは「失敗」ではなく「成長の材料」
子どもにとって、
「間違える=ダメなこと」
になってしまうと、間違いを隠したくなることがあります。
でも、勉強では間違えること自体が悪いわけではありません。
むしろ、間違えたからこそ、自分の弱点が分かります。
大切なのは、「また間違えた!」と責めることではなく、
「ここが分かれば、次はできそうだね」と考えることです。
間違えた問題を「できる問題」に変えていこう
勉強では、
解く → 間違える → 原因を確認する → やり直す → できる
という流れが大切です。
最初から全部できる必要はありません。
間違えた問題を一つずつ「できる問題」に変えていけば、それが少しずつ力になっていきます。
もしお子さんが、
「答え合わせをしたら終わり」になっているなら、まずは一問だけで構いません。
「この問題、もう一度自分の力で解けるかな?」
と声をかけてみてください。
「やり直し」は、勉強を増やすための作業ではありません。
できなかったことを、できることに変えるための時間です。
歩実塾でも、間違えた問題をただ消化するのではなく、
「なぜ間違えたのか」「次はどうすれば解けるのか」を考えることを大切にしています。