国歌が教えてくれること
ワールドカップを見ていて、胸が熱くなる瞬間があります。
試合前の国歌斉唱。
日本代表の森保一監督が、君が代を歌いながら涙を浮かべる姿。
今大会も、オランダ戦、そしてチュニジア戦と、続けて涙ぐんでいたそうです。
その姿を見て、私も同じ気持ちになりました。
理屈ではありません。
自然と、込み上げてくるものがあるのです。
森保監督は、あるインタビューでこう語っていました。
代表選手としてピッチに立ったとき、国歌が全く違うものに聞こえた、と。
日本人である誇りと喜びが込み上げてくる、と。
その感覚は、サッカーをやっていた人間には、きっとよく分かるのだと思います。
私自身も、若い頃はサッカーに打ち込んでいました。
チームを背負って戦う。
そこには、自分一人のためではない、大きな何かがあります。
国を背負って戦うというのは、その何倍もの重みがあるのでしょう。
興味深いのは、この涙が海外でも話題になっていることです。
歌詞の意味は分からなくても、あの曲が持つ雰囲気そのものが、人の心を動かす。
そんな声が、海外のメディアやSNSにたくさん上がっているそうです。
言葉が通じなくても、伝わるものがある。
これは、とても大切なことだと思います。
君が代は、静かで、荘厳な曲です。
派手さはありません。
でも、だからこそ、心に染み入るものがあるのかもしれません。
私は普段、子どもたちに勉強を教えています。
そして長年、サッカーの指導もしてきました。
その中で、いつも感じることがあります。
自分の国や地域、自分が属する場所を誇りに思う気持ちは、人を強くする、ということです。
胸を張って「自分はここの人間だ」と言える子は、困難にも粘り強く向き合えます。
逆に、自分のルーツに自信が持てない子は、どこか足元がふらついてしまう。
そんな場面を、何度も見てきました。
だからこそ、子どもたちには伝えたいのです。
自分の国の歴史や文化を、きちんと知ってほしい。
そして、それを誇りに思ってほしい。
森保監督の涙は、理屈を超えて、そのことを教えてくれている気がします。
ワールドカップ等の国際大会
選手たちのプレーはもちろんですが、あの国歌斉唱の瞬間にも、ぜひ注目してみてください。
きっと、何か感じるものがあるはずです。
歩実塾 倉敷北畝校 塾長 瀧