第3回「情報に振り回されない心の作り方」
実は私自身、 何度も「やられた」経験があります。
テレビの報道を見て不安になり、 必要以上に警戒して、 後になって「大げさだったな」と気づく。
そんなことを繰り返してきました。
転機になったのは、 自分の体のことと向き合ったときです。
健康について調べれば調べるほど、 情報が矛盾していることに気づきました。
「これが体にいい」 「いや、これは危険だ」
専門家と呼ばれる人たちが、 正反対のことを言っている。
どの情報を信じればいいのか。
そのとき初めて、 「自分で考えるしかない」 と腹をくくりました。
振り回されない心の土台は、3つだと思っています。
① 自分の「普通」を知っておく
不安になりやすいのは、 比較する基準がないときです。
「いつもの自分」 「いつもの生活」 「いつもの体の感覚」
この普通を持っている人は、 異常なニュースに触れても 冷静に「自分には関係ないな」と 判断できます。
② 情報から離れる時間を作る
これは本当に大切です。
情報は、 浴び続けると感覚が麻痺します。
ニュースを見ない日を作る。 スマホを置いて外に出る。 誰かと他愛もない話をする。
そういう「デジタルデトックス」が、 実は判断力を守ります。
③ 「今、ここ」に集中する
恐怖報道が刺激するのは、 「未来への不安」です。
でも実際に今、 自分の周りで何が起きているか。
子どもたちの顔を見る。 ご飯を食べる。 グラウンドで体を動かす。
今この瞬間に意識を戻すことが、 一番強い処方箋だと感じています。
25年間、子どもたちを見てきて 思うことがあります。
メディアに振り回されず、 自分の頭で考えられる子は、
勉強でも、スポーツでも、 人間関係でも、 しなやかに強い。
それは特別な才能ではなく、 日々の小さな習慣から育つものです。
情報があふれる時代だからこそ、
「考える力」と「立ち止まる勇気」
を、子どもたちに手渡していきたい。
それが塾長としての、 私の願いです。。