中学2年生が一番危ない理由 ― “慣れ”が生む落とし穴 ―
長く塾をしていると、
毎年感じることがあります。
一番不安定なのは、
中学3年生でも、1年生でもない。
中学2年生です。
緊張がほどける時期
1年生の最初は、
まだ小学生の延長で、
少し緊張しています。
3年生になると、
受験が見えてきて、
空気が変わります。
でも2年生は違う。
学校にも慣れ、
部活も中心学年になり、
少し余裕が出てくる。
その“慣れ”が、
落とし穴になります。
勉強が、急に難しくなる
内容は一気に深くなります。
数学は抽象的になり、
英語は文法が積み重なり、
理科・社会も差がつき始める。
でも本人は、
「なんとかなる」と思っている。
ここに、ズレが生まれます。
心も、揺れる時期
思春期の真ん中。
親の言葉がうるさく感じる。
友達の評価が気になる。
自分の立ち位置が気になる。
でも、
まだ自分をコントロールしきれない。
強がっているけれど、
実は不安。
差がつくのは、この一年
3年生になってから
頑張ろうとする子は多い。
でも、
本当に差がつくのは2年生です。
土台がある子は、
3年生で伸びます。
土台が崩れている子は、
焦りだけが先に立ちます。
だからこそ、静かな声かけを
この時期に必要なのは、
強いプレッシャーではありません。
「今が大事だよ」
その一言を、
何度も、静かに。
比べず、
怒鳴らず、
見放さず。
最後に
中学2年生は、
大きく崩れることもあるし、
大きく伸びることもある。
分かれ道の一年です。
でも、
危ないということは、
伸びしろがあるということ。
私は、
この一年の子どもたちと向き合う時間を
とても大切にしています。
静かに、
でも本気で。
その先の受験ではなく、
その子の未来のために。