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こんにちは、歩実塾倉敷北畝校です。

これまで、論語の言葉を通して、

「人にやさしくすること」

そして、

「学ぶことと考えること」

について考えてきました。

今回は、勉強をしている子どもたち・保護者からよく聞く言葉について考えてみたいと思います。

「頑張っているのに、成績が上がりません。」

これは、決して珍しい悩みではありません。

むしろ、一生懸命勉強している子ほど、こうした壁にぶつかることがあります。

そんなとき、私たちはどう考えればいいのでしょうか。

「努力しているのに、結果が出ない」

テスト前に一生懸命勉強した。

問題集もやった。

学校のワークも終わらせた。

塾にも通っている。

それなのに、テストの点数を見ると、

「あれ?」

と思ってしまう。

頑張った分だけ、すぐに結果が出ればいいのですが、勉強はなかなかそうはいきません。

10勉強したら、10点上がる。

20勉強したら、20点上がる。

そんな単純なものではありません。

だからこそ、

「もうやっても無駄なんじゃないか」

と思ってしまうことがあります。

しかし、ここで一つ、論語の言葉を紹介したいと思います。

「譬えば為すこと有る者の如し」

論語には、こんな言葉があります。

「譬えば為すこと有る者の如し、九仞の功を一箕に欠く。」

少し難しい表現です。

「仞(じん)」は、昔の長さの単位です。

簡単に言うと、

「山を築くために、あと少しというところまで積み上げても、最後の一杯をやめてしまえば、それまでの努力が完成しない」

という意味です。

「ここまで頑張ったのだから、あと少し。」

その最後の一歩が大切だ、という教えです。

「あと少し」が、一番難しい

勉強でも同じことがあります。

英単語を100個覚えた。

数学の問題をたくさん解いた。

苦手だった単元も、かなり分かるようになってきた。

でも、最後の仕上げをしない。

間違えた問題をもう一度解かない。

覚えたつもりのところを確認しない。

すると、テストで思ったような結果につながらないことがあります。

実は、

「分かるようになるまで」よりも、「できるようになるまで」の最後の一歩が難しい

ことがあります。

成長は、いつも見えるわけではない

ここで、子どもたちに知っておいてほしいことがあります。

それは、

「努力の成果は、すぐに数字に表れるとは限らない」

ということです。

例えば、植物を思い浮かべてみてください。

種を植えた翌日に、

「昨日より大きくなった!」

とは、なかなかなりません。

毎日水をあげても、しばらくは見た目に大きな変化がありません。

でも、土の中では少しずつ根が伸びています。

勉強も、それに似ています。

昨日より数学ができるようになった。

今日、英単語を10個覚えた。

それだけでは、すぐにテストの点数が変わらないかもしれません。

でも、その積み重ねがある日、

「あれ?前はできなかった問題が解ける。」

という瞬間につながります。

「伸びる前の時間」がある

成績が上がる子を見ていると、

「急に成績が上がった」

ように見えることがあります。

しかし、本当に急に伸びたのでしょうか。

その前には、

問題を何度も間違えた時間。

分からなくて悩んだ時間。

覚えられなくて繰り返した時間。

先生に何度も質問した時間。

そうした目に見えない積み重ねがあります。

そして、あるところで、

「点数」という目に見える形になって現れる。

だから、

「今回、点数が上がらなかった」

というだけで、

「自分は成長していない」

と決めつける必要はありません。

大切なのは「何を続けるか」

ただし、

「努力は必ず報われるから、何でも続ければいい」

という意味ではありません。

ここは、とても大切なところです。

勉強には、

「やり方を見直す」

ことも必要です。

例えば、同じ問題を何度も間違えているのなら、

「もっと頑張って同じ問題を解こう」

だけではなく、

「なぜ間違えるのか?」

を考えてみる。

計算の途中でミスをしているのなら、途中式を書く。

英単語が覚えられないなら、覚え方を変える。

社会の暗記が苦手なら、単語だけでなく流れを理解する。

つまり、

「続けること」と「工夫すること」

の両方が大切です。

「できなかった」からこそ分かること

勉強をしていると、間違えることがあります。

たくさんあります。

でも、間違えた問題には、自分の弱点が隠れています。

「ここが苦手だったんだ。」

「この部分を勘違いしていたんだ。」

「このタイプの問題に弱いんだ。」

それが分かれば、次に何をすればいいのかが見えてきます。

だから歩実塾では、

「間違えたこと」そのものを悪いことだとは考えていません。

大切なのは、

「間違えたあと、どうするか」

です。

努力とは、「我慢」だけではない

「努力」という言葉を聞くと、

「つらくても我慢して頑張る」

というイメージを持つかもしれません。

もちろん、そういう場面もあります。

でも、本当の努力は、それだけではないと思います。

できなかった原因を考える。

方法を変えてみる。

誰かに教えてもらう。

もう一度やってみる。

そして、昨日より少しだけ前に進む。

それも立派な努力です。

子どもに「もっと頑張れ」と言う前に

ここは、保護者の方にもぜひ考えていただきたいところです。

子どもがテストで思ったような結果を出せなかったとき、

「もっと勉強しなさい。」

と言いたくなることがあると思います。

もちろん、もっと勉強する必要がある場合もあります。

ただ、その前に、

「どこでつまずいているのかな?」

と一緒に考えてみるのも一つです。

勉強時間の問題なのか。

勉強方法の問題なのか。

理解できていないところがあるのか。

それとも、頑張っているけれど、まだ結果が出る途中なのか。

原因によって、必要なサポートは変わります。

「頑張れ」と言うだけではなく、

「一緒に原因を探す」

ことも、子どもにとって大きな支えになります。

「あと一歩」を一緒に見つける

塾の役割は、子どもにただ

「もっと勉強しよう」

と言うことではないと思っています。

むしろ、

「あと何をすれば、もう一歩前に進めるのか」

を一緒に見つけること。

それが大切なのではないでしょうか。

全部を一気に変える必要はありません。

英単語を毎日10個増やす。

計算問題を5問だけ丁寧に解く。

間違えた問題を一問だけ解き直す。

昨日できなかった問題を、もう一度やってみる。

そんな小さな積み重ねでも構いません。

最後の一歩を大切に

論語の言葉にあるように、

大きなことを成し遂げるためには、

「最後の一歩」

が必要です。

しかし、その一歩は、一人では踏み出せないこともあります。

そんなときは、先生に相談してもいい。

友達に聞いてもいい。

家族に支えてもらってもいい。

一緒に考えてもらってもいい。

前回の記事で紹介した、

「己の欲せざる所、人に施すこと勿れ」

にもつながります。

自分が助けてもらった経験があるからこそ、今度は誰かを助ける。

そして、自分もまた誰かに支えてもらいながら、一歩ずつ前に進む。

勉強は、一人で黙々と頑張るだけのものではありません。

今日の一歩を大切に

成績が上がらない。

思ったように結果が出ない。

そんなときこそ、

「自分には才能がない」

と決めつけるのではなく、

「次の一歩は何だろう?」

と考えてみてください。

昨日できなかった問題が、一問できるようになった。

昨日覚えられなかった単語を、一つ覚えた。

分からなかったことを、先生に質問できた。

それも立派な前進です。

大きな山も、一歩ずつ登るしかありません。

そして、最後の一歩まで積み重ねたとき、

「あのとき、やめなくてよかった」

と思える日が来るかもしれません。

歩実塾では、

「頑張れ」と言うだけではなく、「どうすれば一歩前に進めるか」を一緒に考えること

を大切にしています。

勉強で大切なのは、最初から何でもできることではありません。

できないことに出会ったとき、もう一度やってみること。

そして、

昨日の自分より、ほんの少し前に進むこと。

その一歩一歩が、やがて大きな力になっていくのだと思います。

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