積み上げ教科でつまずきを放置するとどうなるか
こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
「中2になって急に数学が分からなくなった」
「英語が急に難しくなった気がする」
というご相談を、保護者の方からよくいただきます。
ですが実際には、
以前からあった小さな「わからない」が積み重なり、
ある日まとめて表面化しただけというケースがほとんどです。
数学・英語は「土台の上に土台を積む」教科
数学や英語は、前に習った内容がそのまま次の学習の土台になる
「積み上げ教科」です。
・数学:正負の数 → 文字式 → 方程式 → 関数 → 図形・文章問題
・英語:単語 → 基本的な文 → be動詞・一般動詞 → 過去形 → 助動詞・不定詞・比較 → 長文読解
どちらも一本の鎖のようにつながっているため、
途中の輪が一つ欠けただけで、
その先の理解が一気に不安定になります。
前の単元の「わからない」を放置すればするほど、
後から取り戻すための労力は大きくなっていきます。
「わからない」の放置は、いずれ「勉強嫌い」を作る
分からない問題が増えると、
「また間違えた」
「勉強してもできない」
という気持ちが積み重なり、
勉強そのものを避けるようになります。
すると、勉強しない→さらに分からなくなる→テストの点数が下がる→「自分は苦手」と思い込む→ますます勉強しなくなる、
という悪循環に陥ります。
しかし、多くの場合これは能力の問題ではありません。
分からないところをそのまま次に進んでしまっただけ、
というケースがほとんどです。
「数学が嫌い」
「英語はもう無理」
という苦手意識は、
放置されたつまずきの積み重ねに対する自然な拒否反応にすぎず、
根本原因さえ取り除けば驚くほどあっさり消えていきます。
今の「わからない」を大切にする4ステップ
対処法はシンプルです。
「わからない」に気づいた瞬間、
できるだけ早く立ち止まること。
すべてをその場で完璧に理解する必要はありません。
次の順番で、わからない範囲を絞り込んでいきましょう。
- どこまでは分かっているのかを確認する
- 分からない部分をできるだけ小さく分ける
- 教科書やノート、似た例題に戻って確認する
- もう一度、自分の力だけで解き直してみる
「数学が全部分からない」ではなく
「この問題の、ここから先が分からない」まで絞り込めれば、
解決はぐっと近づきます。
さかのぼる学習は「後退」ではなく「最速の近道」
前の学年の内容に戻ることを
恥ずかしいと感じるお子さんもいますが、
もろくなった土台を固め直すことは後退ではなく、
確実に前進するための最短ルートです。
歩実塾は完全個別指導のため、周りの目を気にせず、
分からない箇所が出たその場で、
理解できるまで何度でも別の角度から説明します。
「急に分からなくなった」と感じた今こそ、
一緒に土台を作り直すチャンスです。
「分からない」の放置が「勉強嫌い」を作る
分からないまま授業が進むと、授業を聞いても意味が分からず、
問題を開いてもどこから手を付けていいか分かりません。
「数学が嫌い」「英語は無理」という苦手意識は、
才能や向き不向きのせいではありません。
放置されたつまずきが積み重なった結果、拒否反応が起きているだけです。
つまり、つまずきの根本原因さえ解消すれば、
苦手意識は驚くほどあっさりとなくなります。
だから「今のわからない」を大切にする
では、どうすればいいのでしょうか。
答えはシンプルです。
「わからない」を見つけたら、できるだけ早く止まること。
もちろん、すべてをその場で完璧に理解しなければならないという意味ではありません。
「ここが分からない」
と気づいたら、
①どこまでは分かるのかを確認する
↓
②分からない部分を小さく分ける
↓
③教科書やノート、例題に戻る
↓
④もう一度、自分で解いてみる
という流れを作りましょう。
「数学が全部分からない」のではなく、
「この問題の、ここからが分からない」
まで細かくできれば、解決しやすくなります。
歩実塾から:「わからない」は悪いことではない
ここが一番大切です。
「わからないこと」自体は、悪いことではありません。
勉強をしていれば、誰でも分からない問題に出会います。
問題なのは、「わからないのに、そのままにすること」です。
分からないところを見つけることができれば、
それは次に勉強する場所を教えてくれる「道しるべ」になります。
だから、「こんな問題も分からない」と恥ずかしがる必要はありません。
むしろ、「ここが分からない!」と言えることは、とても大切な学習習慣です。
だからこそ、勉強で大切なのは、
「わからない問題をゼロにすること」ではなく、
「わからないを放置しないこと」です。
今日の「わからない」を、明日の「わかる」に変える。
その小さな積み重ねが、やがて大きな学力になります。
「キミの『わからない』を置き去りにしない。」
それは、勉強ができるようになるための、とても大切な第一歩です。