Let’s Do This! 算数が好きになる3つの問いかけ
こんにちは、倉敷市北畝の歩実塾です。
算数と聞くと
「計算を早く正確にすること」
を思い浮かべるかもしれません。
でも算数には、もうひとつ別の楽しみ方があります。
それは、答えをすぐに出さずに
「あれ、これってどういうことだろう?」
とじっくり考えてみることです。
今回は、すぐに答えを出さずにじっくり考えたい3つの問いを紹介します。
①「一番大きな数」は書ける?
「一番大きな数を書いてください」と言われたら、
あなたは何を書きますか。
100、1億、1兆…どんなに大きな数を思いついても、
その数に1を足せば、もっと大きな数ができてしまいます。
実は、算数で使う整数には「これが一番大きい」という数はありません。
どんな数にも「+1」ができてしまうからです。
この「終わりがない」という考え方こそが「無限」です。
ちなみに「一番小さい数」も、0だと思えば、
-1、-2…とマイナスの世界が続いています。
数を突き詰めていくと、思っていたより深い世界が広がっているのです。
②ケーキを半分にし続けたら、なくなる?
大きなケーキを半分に切り、
その半分をまた半分に…と繰り返していくと、
何回で完全になくなるでしょうか。
実際に計算すると、
1回で1/2、
10回で1/1,024、
20回で1/1,048,576と、
どんどん小さくはなりますが、
理論上は何回続けても0にはなりません。
常に「今ある量の半分」が残り続けるからです。
もちろん実際のケーキなら分子より小さくは切れませんが、
これはあくまで数学の世界での思考実験。
0ではないのに限りなく0に近づいていく。
この不思議な感覚は、
算数で習う分数が
「無限」という大きなテーマにつながっていることを教えてくれます。
③もし「0」がなかったら?
私たちは当たり前のように0という数字を使っていますが、
もしこれがなかったらどうなるでしょう。
たとえば「10」や「105」という数は、
1の位や10の位に「何もない」ことを0で示すことで、
初めて15や105と区別できます。
0は「何もないことを表す記号」であると同時に、
「その位には何もない」ことを示す、
位取りに欠かせない働きも持っているのです。
りんごが1個もないとき「0個」と表せるように、
何もない状態にも数を割り当てられること自体、
よく考えるととても不思議です。
算数は「答え」を出すだけじゃない
今回の3つを振り返ってみましょう。
① 一番大きな数を作ってみたら?
→ どんな数にも「+1」ができる。
だから、一番大きな数はありません。
② 「半分」を何回続けたらなくなる?
→ 数学の世界では、半分にし続けても0にはならない。
「限りなく0に近づく」という不思議な考え方につながります。
③ 0がなかったら算数はどうなる?
→ 0は「何もない」を表すだけでなく、位取りにも重要な役割を持つ。
算数の問題を解くとき、「どうやって答えを出す?」だけではなく、
「そもそも、なぜこうなるんだろう?」と考えてみてください。
すると、
数はどこまで続くの?
半分にし続けたらどうなるの?
0って、いったい何?
という新しい疑問が生まれてきます。
そして、その「なぜ?」を追いかけていくと、
算数は、計算の練習から
「数学」という大きな世界へ変わっていきます。
どれも答えを出して終わりではなく、
「そもそもなぜこうなるんだろう」
と考え続けられる問いです。
この「なぜ?」を追いかけていくことこそが、
計算の練習だった算数を、
もっと大きな数学の世界へと広げてくれます。