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こんにちは、歩実塾倉敷北畝校です。

これまで、論語の言葉を通して、

「人にやさしくすること」

「学ぶことと考えること」

「努力を続けること」

について考えてきました。

今回は、子どもたちが勉強をしているときに、どうしても避けられないものについて考えてみたいと思います。

それは、

「失敗」

です。

「間違えたくない」という気持ち

子どもたちと話をしていると、

「間違えるのが嫌です。」

という言葉を聞くことがあります。

テストで間違える。

問題集で間違える。

先生に答えを聞かれて答えられない。

友達の前で間違えてしまう。

できれば、失敗したくない。

これは、とても自然な気持ちです。

大人だって同じです。

仕事で失敗したくない。

人前で恥をかきたくない。

間違ったことを言いたくない。

誰だって、できれば失敗は避けたいものです。

しかし、勉強においては、

「失敗しないこと」よりも、「失敗したあとに何をするか」

のほうが大切なのではないでしょうか。

論語にある「過ち」の言葉

論語には、こんな有名な言葉があります。

「過ちて改めざる、是を過ちと謂う。」

読み方は、

「過ちて改めざる、これを過ちという。」

です。

意味は、

「間違いを犯したことそのものではなく、その間違いを改めないことこそ、本当の過ちである。」

ということです。

とても考えさせられる言葉です。

「間違えたらダメ。」

ではありません。

「間違えたあと、どうするかが大切。」

という考え方です。

テストの「×」は、本当に悪いもの?

例えば、数学のテストで、

10問中4問間違えたとします。

答案を見ると、赤ペンで「×」が4つあります。

もちろん、点数だけを見れば、

「4問も間違えてしまった。」

となります。

でも、見方を変えてみるとどうでしょうか。

その4問には、

「自分がまだ理解できていないところ」

が書かれています。

つまり、「×」は単なる失敗ではありません。

自分の弱点を教えてくれる情報

でもあるのです。

「なぜ間違えたのか?」が大切

例えば、計算問題を間違えたとします。

「計算ミスだった。」

で終わるのか。

それとも、

「途中式を飛ばしてしまったから間違えた。」

と考えるのか。

英語の問題を間違えたとします。

「英語が苦手だから。」

で終わるのか。

それとも、

「三単現のsを忘れていた。」

と具体的に考えるのか。

社会の問題を間違えたとします。

「覚えていなかった。」

で終わるのか。

それとも、

「用語は覚えていたけれど、出来事の順番が分かっていなかった。」

と考えるのか。

ここには、大きな違いがあります。

「間違えた」から、「なぜ間違えた」に変わった瞬間、失敗が学びに変わります。

間違いを消して終わらせない

歩実塾では、

「間違えた問題を、そのままにしない」

ことを大切にしています。

答えを赤ペンで書いて、

「はい、終わり。」

ではありません。

なぜ間違えたのか。

どこで分からなくなったのか。

どう考えれば解けたのか。

もう一度やったら解けるのか。

そこまで考えてみる。

これが大切です。

以前の記事で紹介した、

「学びて思わざれば則ち罔し」

という言葉にもつながります。

ただ答えを覚えるだけではなく、

「なぜ?」

を考える。

その「なぜ?」が、次の成長につながります。

失敗を怖がると、挑戦できなくなる

もう一つ、勉強で怖いのは、

「間違えるのが怖くて、答えを書かなくなること」

です。

先生から、

「この問題、分かる人?」

と聞かれたとき。

本当は答えが浮かんでいる。

でも、

「間違っていたら恥ずかしい。」

と思って、黙ってしまう。

もちろん、無理に答える必要はありません。

ただ、

「間違えること=恥ずかしいこと」

という考え方が強くなりすぎると、挑戦することそのものを避けるようになってしまいます。

そして、挑戦しなければ、

「できるようになる機会」

も減ってしまいます。

「分からない」と言えることも力

だからこそ、歩実塾では、

「分かりません」

と言えることも大切にしています。

「分からない」と言うのは、負けではありません。

むしろ、

「自分がどこで困っているのかを伝える力」

です。

「ここまでは分かるけど、ここから分からない。」

「この公式を使う理由が分からない。」

「問題の意味がよく分からない。」

そこまで言えれば、先生も一緒に考えることができます。

分からない場所が分かれば、次に何をすればいいのかが見えてきます。

大人が「失敗」をどう見るか

これは、子どもだけの話ではありません。

保護者の方にも、ぜひ考えていただきたいことがあります。

子どもがテストで悪い点を取ったとき、

「なんでこんな点数なの?」

と言いたくなることもあると思います。

もちろん、心配になるのは当然です。

しかし、その瞬間に子どもが感じるのが、

「失敗したら怒られる」

という気持ちだけになってしまうと、次から失敗を隠したくなるかもしれません。

大切なのは、

「なぜこんな点数だったの?」

と責めることだけではなく、

「どこが難しかった?」

と一緒に見てあげることです。

そして、

「次は何を変えてみようか?」

と考える。

それだけでも、失敗の意味は変わります。

「失敗→反省→工夫→再挑戦」

勉強には、こんな繰り返しがあります。

失敗する。

なぜ失敗したのか考える。

やり方を変える。

もう一度やってみる。

少しできるようになる。

この繰り返しです。

最初から完璧にできる必要はありません。

むしろ、

失敗を繰り返しながら、自分に合った方法を見つけていくこと

が、学習ではとても大切です。

「できない問題」は、自分を伸ばす問題

考えてみれば、

最初から簡単に解ける問題からは、それほど多くを学べないかもしれません。

一方、

「難しい。」

「分からない。」

「何度やっても間違える。」

という問題には、自分を伸ばす材料がたくさんあります。

だから、

「できない問題=嫌な問題」

ではありません。

「できない問題=これからできるようになる問題」

と考えてみる。

そうすると、勉強に対する見方も少し変わってきます。

「間違い」は成長の途中にある

スポーツでも同じです。

サッカーなら、シュートを外す。

パスを失敗する。

ドリブルでボールを取られる。

最初から全部うまくできる選手はいません。

失敗したから、

「次はもっと強く蹴ろう。」

「味方の位置を見てからパスしよう。」

「相手との距離を考えよう。」

と工夫する。

勉強も同じです。

間違えたから、

「次はこうしよう。」

と考える。

その繰り返しが力になります。

論語の言葉を、今日の勉強に

「過ちて改めざる、是を過ちと謂う。」

間違えることそのものが、本当の失敗なのではありません。

大切なのは、

「間違えたあと、どうするか」

です。

今日、問題を間違えたとしても、

「自分はダメだ。」

と終わらせなくて大丈夫です。

まず、

「なぜ間違えたんだろう?」

と考えてみる。

そして、

「次はどうすればいい?」

を一つ決めてみる。

それだけでも、今日の「×」には意味があります。

歩実塾では、

「間違えないこと」ではなく、「間違いから学ぶこと」

を大切にしています。

勉強をしていれば、間違えるのは当たり前です。

分からない問題に出会うのも当たり前です。

だからこそ、

間違えてもいい。

分からなくてもいい。

でも、

そのままにしない。

一緒に考えて、もう一度やってみる。

そして、昨日できなかったことが、今日一つできるようになる。

その積み重ねが、本当の意味での「成長」なのだと思います。

失敗は、終わりではありません。

次にどうするかを考えるための、

「学びの入口」

なのです。

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