ニュースの裏側を考えるということ
——「クマの出没」から見えてくる、私たちの“心の動かされ方”
最近、「クマの出没」のニュースをよく目にしますね。
毎日のように報道され、「また出たのか」と感じる人も多いのではないでしょうか。
けれど、ふと考えることがあります。
なぜ今、このタイミングで、連日のように似たニュースが流れるのか?
クマだけでなく、少し前は「強盗事件」、その前は「殺人事件」、
そして「山火事」や「自然災害」——まるで“同じテーマ”が波のように押し寄せては消えていきます。
もちろん、実際に起きている出来事です。
ですが、私たちが見ているニュースは、
「誰かが選んだ情報」であり、「どう伝えるか」が操作されているものでもあります。
ニュースは「心を動かす」ために作られています。
それが関心を集め、視聴率やアクセス数につながるからです。
表面の情報だけで判断しないこと
怖いのは、私たちが「見せられている情報」をそのまま信じてしまうこと。
「クマが増えた」「社会が荒れている」と感じても、
本当にそうなのか、別の背景があるのではないか——そう考える習慣を持ちたいものです。
もしかすると、山の開発や森林の減少によって、クマの生活圏が狭まり、
人里に出てくるようになったのかもしれません。
つまり、クマが悪いわけではなく、人間の暮らし方にも原因があるのです。
学ぶということは、“考える力”を育てること
ニュースをそのまま受け取るのではなく、
「なぜ?」「どうして?」と一歩深く考える。
これこそが、これからの時代に必要な“学ぶ力”です。
学校のテストで点を取ることよりも、
情報の裏側を見抜く力こそが、社会で本当に役立つ力だと感じます。
歩実塾からのメッセージ
子どもたちには、ニュースを“ただ見る”のではなく、
「自分の頭で考える」習慣を身につけてほしいと思っています。
「なぜ同じようなニュースが続くのか?」
「何を伝えたいのか?」
——そんな疑問を持つことが、思考の第一歩です。
情報に流されず、自分の目と心で真実を見抜けるように。
私たち大人も、子どもたちと一緒に「考える力」を磨いていきたいですね。