自分から勉強するようになった子たちを見て思うこと
こんにちは、歩実塾の塾長です。
塾を長くやっていると、不思議な瞬間に出会うことがあります。
それは、「あの子が、自分から机に向かっている」という瞬間です。
昨日まで「勉強なんて意味ない」と言っていた子が、
何も言わなくても自習室に来て、黙々と問題を解いている。
私は、そんな姿を見るたびに胸が熱くなります。
昔の私は、勉強が大の苦手でした。
中学2年まで、本当に何もしていませんでした。
先生にも「高校に行けない」と言われたほどです。
でも、母にお願いして家庭教師をつけてもらい、
必死に勉強したら、成績がぐんぐん上がっていきました。
そのとき初めて知ったんです。
「やればできる」って、誰かに言われるより、
自分で“できた”と思えたときに、本当にわかるものなんだと。
だから、塾の子どもたちが“自分の力で”動き出す姿を見ると、
あの頃の自分を思い出すんです。
勉強が嫌いな子に「やりなさい」と言っても、心は動きません。
でも、「どうしたい?」と聞くと、少しずつ目の色が変わる。
「志望校に行きたい」
「お母さんを喜ばせたい」
「テストで友達に勝ちたい」
きっかけは何でもいいんです。
大切なのは、“自分でそう思えたこと”。
その瞬間に、子どもは大きく変わります。
ある子は、最初まったく勉強をしなかったけれど、
目標ができてから、毎日自習室に来るようになりました。
その子は最終的に、志望校に合格しました。
もう一人は、部活との両立で苦しみながらも、
「先生、少しずつでいいからやるよ」と言って、
一歩一歩、力をつけていきました。
子どもたちは、「できない子」なんていません。
ただ、“心が動くタイミング”がそれぞれ違うだけ。
私たち大人ができるのは、その瞬間を信じて待つことです。
私も、人生で何度も壁にぶつかりました。
事故で片腕を失って、
何もかも嫌になった時期もありました。
でも、あのとき支えてくれた人たちのおかげで、
「もう一度やってみよう」と思えた。
だからこそ今は、子どもたちにも伝えたいんです。
「どんな状況でも、人は変われる」
「正しい努力は、必ず自分を裏切らない」
保護者の方へ
お子さんがなかなかやる気を出さないとき、
焦りや不安を感じることがあると思います。
でも、子どもはちゃんと見ています。
お父さんお母さんの表情や言葉を、
そして“信じてくれている”という安心感を。
どうか、急がずに見守ってください。
心が動いたとき、子どもは自分から動き出します。
その瞬間を信じて、私たちと一緒に支えていきましょう。
歩実塾では、
「できない子なんていない」という信念のもと、
子どもたちの“心の成長”を大切にしています。
体験授業・学習相談もいつでもお待ちしています。
子どもたちの未来を、一緒に育てていきましょう。