
スマホ・PC・SNSが脳に与える影響
スマホやPC、SNSは現代の生活に欠かせない存在となりました。しかし、便利である一方で「脳への影響」が問題視されています。学習に集中できない、感情のコントロールが難しくなるなど、子どもの成長に関わるリスクも報告されています。ここでは、その具体的な影響と保護者ができる対応を整理します。
スマホ・SNSが脳に与える影響
① ドーパミン過剰による依存
SNSの「いいね」や通知は脳に快楽物質ドーパミンを分泌させます。これが習慣化すると「もっと刺激がほしい」と感じ、勉強よりSNSを優先してしまう依存傾向を引き起こします。
② 注意力の低下
短時間で情報が流れるSNSに慣れると、集中力が続かなくなります。特に入試に必要な「読解力」や「論理的思考力」に影響が出ると懸念されています。
③ 睡眠リズムの乱れ
夜遅くまでのスマホ利用は、ブルーライトの影響でメラトニンの分泌を抑制し、眠りが浅くなります。睡眠不足は記憶力・理解力の低下に直結します。
PC利用と脳への影響
PCは学習や調べ物に有効ですが、長時間の使用は脳の働きに偏りを生じさせることがあります。
- マルチタスクの弊害:複数のタブやアプリを同時に使うことで、脳が情報処理に追われ、思考が浅くなる。
- 受け身学習の危険:コピペや自動翻訳に頼ると、自分で考える力や表現力が育ちにくい。
海外での研究事例
- アメリカの研究では、SNSを多用する10代は、不安や集中力低下のリスクが高まることが報告されています。
- フランスでは、義務教育でのスマホ利用を原則禁止し、学習への集中を優先しています。
- イギリスの一部の学校では「スマホフリーデー」を導入し、生徒の集中力や人間関係の改善につなげています。
保護者ができる対応
- 利用時間のルールを決める(例:1日1時間まで、夜10時以降は使用しない)
- 学習と娯楽を分ける(PCは学習用と娯楽用で使い分ける)
- 「使い方」を話し合う(ただ禁止するのではなく、子どもと一緒にルールを作る)
- 家族も一緒に実践する(親がスマホをダラダラ見ていると説得力がなくなります)
まとめ
スマホ・PC・SNSは現代において避けて通れない存在ですが、脳への影響を理解し、適切に使うことが大切です。子どもにとって一番必要なのは「完全な禁止」ではなく、自分でコントロールできる力を育てることです。保護者が関わり、家庭でルールを作ることで、学習習慣と健全な脳の発達を守ることができます。
歩実塾からのお知らせ
歩実塾では、学習指導だけでなく、スマホ・SNS・PC利用が学力や生活習慣に与える影響についてもご家庭と一緒に考えています。脳科学の知見も踏まえ、安心して学習に取り組める環境づくりをサポートしています。