
🌟 子供へのご褒美の考え方 ― 塾長の思い
これから毎月、私が子供たちの教育に携わってきた経験で、役に立つ情報を配信していきますので
ぜひ参考にしていただき、子供たちと一緒に保護者の方も成長していきましょう。
ご褒美は「やる気のスイッチ」?
子供に「テストでいい点を取ったらご褒美をあげる」と約束する。
多くのご家庭で一度は経験があると思います。
確かに短期的には「やる気のスイッチ」になることもあります。
しかし、教育学や心理学の研究では「ご褒美は一時的な効果にとどまりやすい」と言われています。
ご褒美が目標になると、子供は「やりたいからやる」ではなく「ご褒美が欲しいからやる」という姿勢に変わってしまうからです。
内発的なやる気を大切に
私は、子供たちの学びの中で一番大切にしたいのは「内発的動機づけ」だと思っています。
「もっと知りたい」「できるようになりたい」という気持ちは、本来子供が持っている自然なエネルギーです。
ご褒美を中心にしてしまうと、この内発的なやる気がかき消されてしまう危険があります。
心理学の実験でも、ご褒美を与えると子供はその活動を「楽しいからする」ではなく「報酬があるからする」と認識し、報酬がなくなるとやる気もなくなることが示されています。
ご褒美は「結果」ではなく「プロセス」へ
とはいえ、ご褒美をすべて否定する必要はありません。
大切なのは、ご褒美を「結果への報酬」ではなく「努力やプロセスの応援」に位置づけることです。
たとえば「テストで90点を取ったら」ではなく「毎日10分間机に向かったら一緒におやつを食べよう」という形です。
これなら子供は「努力を認めてもらえた」と感じ、自己肯定感が育ちます。
結果ではなくプロセスを評価することが、長期的な学びの姿勢を育てていきます。
ご褒美よりも「共感と共有」を
実は子供が一番うれしいご褒美は「親や先生に認めてもらうこと」です。
「頑張っていたね」「続けられてえらいね」と声をかけたり、終わったあとに一緒に喜んだりする。
それだけで子供の心は満たされます。
ご褒美よりも大切なのは、共感と共有の時間なのです。
✅ 保護者のためのチェックリスト(ご褒美の使い方編)
- ☐ ご褒美を「結果」ではなく「努力やプロセス」に向けてあげていますか?
- ☐ 「90点を取ったら」ではなく「毎日続けたら」と声をかけていますか?
- ☐ ご褒美がなくても「やりたい」と思える環境を作れていますか?
- ☐ 子供の努力に「よく頑張ったね」と言葉で認めていますか?
- ☐ 一緒に喜ぶ時間を、ご褒美以上に大切にしていますか?
👉 チェックが増えるほど、お子さんは「ご褒美に依存せず、自分から学びに向かう力」を育てていきます。
歩実塾では、学力の向上のみでなく、スポーツや趣味、人間性にも影響を与えていく
このような関わり方を、保護者の方と一緒に成長していける塾を目指しています。
「今、この時、子どもとの大切な時間を歩実塾と歩んでいきませんか?」
歩実塾 倉敷北畝校
塾長:瀧 俊雄