(後編)できない子なんていない─塾長自身の経験から伝えたい“努力の力”
こんにちは、歩実塾の塾長です。
前回に引き続き、私自身の経験をお話していきたいと思います。
社会人としての第一歩
大学は無事に卒業しましたが、事故の影響もあり、就職活動を行うことができませんでした。
そんな中、知り合いの方のご縁でシステム会社に就職することになりました。
ちょうどパソコンが急速に普及し始めた時代で、片腕でも不自由なく仕事ができる環境が整い始めていました。
最初は不安もありましたが、努力を重ねて操作を身につけ、少しずつ自信を取り戻していきました。
座って仕事をしていると、同僚から「腕が動かないなんて思わなかった」と驚かれることもありました。
その言葉が、私にとって何よりの励ましになりました。
サッカー指導者としての挑戦
仕事をしながら、25歳の頃に休日のボランティアでサッカーコーチを始めました。
好きなサッカーを通じて、子どもたちに何かを伝えたい──そんな気持ちでした。
その後、本格的に指導の道に進むチャンスをいただき、システムの仕事を退職。
クラブチームのコーチとして活動を始めました。
岡山県内の保育園・幼稚園を巡回し、サッカー教室を開く毎日。
“突然やってきたおじさん”が、数分で子どもたちと笑い合い、
ボールを追いかけながら心を通わせる──そんな瞬間の連続でした。
夕方からは小学生のスクール、そして小・中学生のチームを指導。
勝ち負け以上に、「あいさつ」「思いやり」「努力の継続」など、
人として大切なことを伝える日々でした。
教える仕事への転機
しかし、コーチ業だけでは生活も厳しく、次の道を模索していました。
そんなとき、縁があって「学習塾の塾長」として働く機会をいただきました。
正直、勉強が苦手だった自分が“塾長”になるなんて、最初は不思議な気持ちでした。
けれど、自分と同じように勉強が苦手な子の気持ちは痛いほど分かりますし、
どうやって乗り越えられるか──その“逆転の方法”も経験してきました。
勉強を教えるだけでなく、自分の人生経験を伝えながら、
子どもたちや保護者と真正面から向き合う仕事だと気づいたのです。
努力すれば変われること。
あきらめなければ道が開けること。
そして、支えてくれる人の存在がどれほど大きいか──。
今は、それを伝えるためにこの仕事をしています。
歩実塾からのお知らせ
歩実塾では、点数を上げることだけが「学び」ではないと考えています。
勉強を通して、自信を育て、心を強くしていくこと。
それが子どもたちの「生きる力」につながると信じています。
努力を重ねれば、誰でも変われる。
「できない子なんていない」──その思いを胸に、
今日も子どもたちと一歩ずつ歩んでいます。
体験授業・学習相談も随時受付中です。お気軽にご相談ください。