障がいを負って気づいた“生きる意味”
こんにちは、歩実塾の塾長です。
なぜ障がい者になったのか?について書いてみたいと思います。
大学4年生の春、21歳
ある日、友人に誘われて、モトクロスという競技バイクの練習に行きました。 その日はなぜか気が進まなかったのですが、コースを走っていました。
応援に来てくれていた友人が、私がコースを回っても戻ってこないことに気づき、探しに来てくれました。 そして、コース外に投げ出されて倒れている私を見つけ、救急車を呼んでくれたのです。
私は事故の前後の記憶がまったくなく、かすかにサイレンの音が聞こえたような気がしたあと、 次に気づいたときには病院のベッドの上でした。
それまで私は、障がいのある方を見かけたときには自然に手を差し伸べることもあり、 特別な偏見もなく接していました。 しかし、まさか21歳の自分がその立場になるとは思ってもいませんでした。
「なぜ、自分が?」 交通ルールを守り、安全に配慮されたコースを走っていたのに──。 何度も自問自答する日々が続きました。
体は動かず、痛みも強く、最初は「手術をすればすぐ治る」と思っていました。 けれど、医師から「治らない」と告げられ、 しばらく寝たきりの生活を送り、リハビリで立つ練習をしてようやく退院しました。
「女の子と付き合ったこともないのに、結婚なんてできるんだろうか」 そんな不安もありました。
痛みや不自由さ、人の視線が気になり、外に出られない日々もありました。 死にたいと思ったことも、正直あります。
それでも、持ち前の“気持ちの切り替えの早さ”が救いでした。 「片腕は動く。足も動く。できることはまだある」──そう前向きに考えられるようになったのです。
買い物のとき、片手でお金をゆっくり出すと、 店員さんに不思議そうな目で見られることもありました。
職場などで、厳しい言葉や偏見のある対応を受けたこともあります。 それでも気にせず、少しずつ前に進む日々を送りました。
この経験を通して、私は「人の気持ちに寄り添うこと」の大切さを学びました。 自分が障がいを負ったことで、痛みやつらさを理解できるようになり、 誰かの心に寄り添える人間になれた── 今では、そう思えるようになりました。
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