
授業でのパソコン利用|海外の事例と倉敷市の現状
はじめに
文部科学省の「GIGAスクール構想」により、日本の小中学生には1人1台のタブレットやパソコンが配布されました。倉敷市でも授業でのICT活用が進んでおり、調べ学習や課題提出、オンライン教材の利用などが日常的になっています。
一方で、海外の事例を見るとメリットとデメリットの両方があり、活用方法によって学習効果に差が出ることがわかります。
海外における授業でのパソコン利用
アメリカ
アメリカの多くの州では早くからICT教育が導入されています。Google Chromebook やオンライン教材を活用し、協働学習やプレゼン力の育成に役立てています。ただし、 集中力の低下やSNS利用への逸脱 が課題とされ、利用制限や管理ソフト導入を行う学校もあります。
フィンランド
教育先進国フィンランドでは、デジタル教材と紙の教材をバランスよく使用しています。ICTはあくまで「学びを支える道具」と位置づけ、 暗記や基礎学習は従来型、探究学習はデジタル と使い分けています。
韓国
韓国では一時期、紙の教科書を完全廃止しデジタル教科書に切り替えようとしましたが、視力低下や依存の問題が浮上し、現在は 紙とデジタルを併用 する形に戻っています。
倉敷市の現状
倉敷市の小中学校でもタブレット端末が導入され、授業での活用が広がっています。
- 調べ学習
- 発表資料の作成
- 宿題の提出(クラウド活用) などが一般的です。
しかし、利用の仕方によっては「遊び感覚になってしまう」「画面を見る時間が増えて健康面が心配」といった声もあり、 家庭での使用ルール をどうするかが課題です。
保護者ができるサポート
- 家庭での利用時間を決める 宿題以外の利用を制限する、夜はリビングで使用するなど環境を整える。
- 目的を明確にする 「調べ学習用」「宿題提出用」といった形で、学習目的での使用を意識させる。
- 紙教材とのバランスを取る 読解力や記述力を養うために、紙の本やノート学習も継続する。
まとめ
授業でのパソコン利用は、学びを広げる大きな可能性を持つ一方で、集中力や健康面への影響も無視できません。海外の事例からもわかるように、 「使い方次第」で学習効果が変わる のです。倉敷市でもICTの導入は進んでいますが、ご家庭でのルール作りがますます重要になります。
歩実塾では、ICTを活用した学習方法や家庭でのパソコン利用の工夫についてもアドバイスしています。保護者の方と一緒に、お子さまに合った学習スタイルを見つけていきましょう。