
授業でのパソコン利用と学習効果
近年、学校教育においてパソコンやタブレットを活用する場面が急速に増えています。文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」によって、倉敷市内の小中学校でも1人1台の端末が整備され、多くの授業で活用されるようになりました。高校入試を意識するご家庭にとっても、「パソコン利用は本当に成績につながるのか?」という点は気になるところです。ここでは、授業等でのパソコン利用のメリット・注意点を整理してみましょう。
パソコン利用のメリット
① 調べ学習の効率化
インターネットを活用することで、教科書だけでは得られない情報を簡単に収集できます。特に社会や理科では、最新の資料や統計データをもとに考察する力が求められるため、効果的です。
② 自分のペースで学習できる
ドリル形式の学習アプリを使えば、得意な単元は先に進み、苦手な単元は繰り返し復習することができます。個別最適化された学びが可能になる点は、大きな強みです。
③ 表現力の向上
レポート作成やプレゼンテーションでの活用は、生徒の表現力やまとめる力を伸ばします。WordやPowerPointを使いこなすことは、高校以降の学習や社会人としても役立ちます。
パソコン利用の注意点
① 「調べすぎ」で理解が浅くなる
情報が多すぎるため、単なるコピペで終わってしまう危険があります。先生や家庭での指導が欠かせません。
② 長時間利用による集中力低下
スマホ同様、画面を見続けることで集中力が続かないケースがあります。授業の一部として計画的に利用することが重要です。
③ 基本的な「書く力」の低下
キーボード入力が中心になると、漢字の定着や板書による理解が弱まることがあります。ノートをとる習慣は引き続き大切です。
海外での事例との違い
海外では、授業中のスマホ利用が禁止されるケースが増えていますが、パソコンやタブレットは「学習用」として認められている国が多いです。例えば、アメリカや北欧の一部の学校では、課題提出やテストをオンラインで行うことも一般的です。
ただし、どの国でも「管理できるかどうか」が鍵になっており、目的外利用を防ぐ仕組みが整っていることが前提です。
まとめ
パソコン利用は、正しく使えば学習効果を高める有効な手段です。ただし、使いすぎや誤った活用法は逆効果になるため、「家庭での声かけ」や「先生の指導」とのバランスが大切です。高校入試に向けて、ICTスキルと基礎学力の両立を意識することが重要です。
歩実塾からのお知らせ
歩実塾では、基礎学力の定着を第一に考えながら、ICTを活用した学習サポートも行っています。授業や宿題管理にパソコン・タブレットを取り入れる一方で、紙を利用して「書く力」や「考える力」を養う指導を重視しています。