岡山県高校入試を考える― 私立志向が高まる理由と、県立高校定員割れの背景
先月、岡山県内の私立高校入試が一通り終わりました。
この時期になると、毎年感じることがあります。
「私立高校を第一志望にする生徒が、年々増えている」
一方で、ニュースや倍率表を見ると、
県立高校の定員割れが目立つ学校も少なくありません。
なぜ、このような流れが起きているのか。
今回は、塾の現場から見える視点で整理してみたいと思います。
私立高校を選ぶ生徒が増えている理由
近年、私立高校の印象は大きく変わってきました。
- 進学コースの細分化
- ICT教育や探究学習への力の入れ方
- 手厚い学習サポート、面倒見の良さ
- 校風や人間関係の安心感
「学力」だけでなく、
環境・サポート・安心感を重視して学校を選ぶご家庭が増えています。
また、
「まずは私立で合格を確保したい」
という現実的な選択も、以前より一般的になりました。
県立高校の定員割れが目立つ背景
県立高校の定員割れには、いくつかの要因が重なっています。
- 少子化による受験生数そのものの減少
- 学校ごとの特色が見えにくい
- 「とりあえず県立」という時代ではなくなった
- 私立高校の選択肢が増えたこと
以前は
「県立に行くのが当たり前」
という空気がありました。
しかし今は、
県立か私立かではなく、その子に合っているかどうか
が問われる時代になっています。
倍率だけでは見えない、本当に大切なこと
倍率が高い・低いという数字は、
確かに一つの目安にはなります。
ですが、
その数字だけで学校の価値が決まるわけではありません。
- その子が3年間、安心して通えるか
- 自分の居場所を感じられるか
- 学力だけでなく、人として成長できるか
進学先は、
「合格すること」よりも
- 「その後、どう過ごすか」の方が大切です。
塾として大切にしている視点
私たちは、
「どこに行けるか」だけで進路を決めることはしません。
- 本人の性格
- これまでの頑張り方
- 家庭環境
- 今、何につまずいているのか
そういった背景を踏まえた上で、
その子が前向きに通える進路を一緒に考えます。
私立・県立、どちらが正解ということはありません。
正解は、その子ごとに違うのだと思います。
保護者へ
進路選択は、
子どもにとっても、保護者にとっても、不安の多い時間です。
だからこそ、
数字や周囲の声だけに流されず、
「この子にとって、今はどんな環境が必要か」
を一度、立ち止まって考えてみてください。
高校はゴールではなく、通過点。
その先につながる3年間を、
安心してスタートできる選択を、一緒に考えていければと思います。ます。