バイク事故から伝えたいこと──「安全」と「命の重さ」
バイクに乗りたくなる気持ちは、私もよく分かります。
風を切る爽快感、スピード感、自由を感じる瞬間。
若い頃は特に、バイクに憧れる人も多いと思います。
しかし、その一方で、危険な運転をしている人もよく見かけます。
そして何より、どんなにルールを守っていても、事故に遭うことがあるという現実を、私は身をもって経験しました。
二人乗りの危険性
実は、私のように片腕が動かなくなる障がいを負った方の中には、
バイクの後部座席に乗っていて転倒し、肩を強打した人もいます。
二人乗りは道路交通法上、一定の条件を満たせば違反ではありません。
ですが、転倒したときに後ろの人の方が大きなダメージを受けることが多いのです。
それほど、バイク事故の衝撃は強く、想像を超えたものです。
また、壁などに衝突して肩や腕を激しく打ちつけ、
同じような障がいを負ったケースも実際にあります。
教え子の悲しい事故
私の教え子の中にも、痛ましい事故に遭った子がいます。
大学生の時、帰省のためにバイクで高速道路を走っていた途中、転倒してしまいました。
その直後、後方から来たトラックにひかれて命を落としました。
あの知らせを聞いたときの衝撃と悲しみは、今でも忘れられません。
「安全運転をしていたはずなのに」──そんなことは関係なく、
ほんの一瞬の出来事で人生が変わってしまうのです。
「自分は大丈夫」と思わないでほしい
事故は、いつ・どこで・誰にでも起こる可能性があります。
歩行中にスマホを見ている人、
運転中にスマホを触ったり、よそ見をしている人、
安全に気をつけているつもりでも、予期せぬ危険はすぐそこにあります。
「自分は大丈夫」と思っているときほど、危険は近くにあります。
だからこそ、日常の中で「注意を怠らないこと」がとても大切です。
命を大切に──未来を生きる子どもたちへ
私はこの事故を通して、「命の重さ」を痛感しました。
そして、どんな小さな行動も、未来を大きく左右するということを学びました。
子どもたちにも、ただ「危ないからダメ」ではなく、
なぜ危ないのか、どうすれば防げるのかをしっかり伝えていきたい。
命を守る意識を育てることも、教育の大切な一部だと思っています。
どうか皆さんも、
日々の生活の中で“安全に生きる力”を意識して過ごしてほしいと願っています。
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