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「ある脱北者の話から考える─“当たり前”がどれほど尊いか」

こんにちは、歩実塾の塾長です。

今日は、ある「脱北者」の方の話を聞いて、改めて考えさせられたことを書きたいと思います。

「脱北者」とは、北朝鮮から逃げ出して来た人たちになります。


生まれた場所が違うだけで、人生は大きく変わる

北朝鮮での生活。

私たちが想像するよりも、ずっと厳しく、そして「自由」という言葉が存在しない世界です。

電気がつくのは一日のうち数時間だけ。

食べ物も配給制で、十分に食べられない日が当たり前。

何より、国を出ることすら「罪」とされる社会。

その方は、家族を守るため、そして“生きるため”に命がけで脱北しました。

川を渡るとき、体は凍え、見つかれば即処刑。

助けを求めた先の国でも、常に追われる恐怖と背中合わせの生活だったそうです。

それでも、「生きたい」「自由になりたい」という一心で日本にたどり着いた。

その姿に、胸が締めつけられる思いがしました。


日本の“当たり前”は、誰かにとっての“奇跡”

私たちは、蛇口をひねればきれいな水が出て、

ボタン一つで暖かいご飯が食べられます。

夜も明るく、安心して眠れる。

好きな本を読み、学びたいことを学べる。

意見を言っても罰せられることはない。

それは、世界では決して「当たり前」ではありません。

その脱北者の方が言っていました。

「日本は自由がある国。生きることを恐れなくていい国。」

――この言葉に、ハッとしました。

私たちは日常の中で、つい「不満」ばかり探してしまう。

けれど、こうして平和な環境で生きられることこそ、何よりの“幸せ”なのだと思います。


教育があるという“奇跡”

北朝鮮では、教育の内容も“国の思想”を植えつけるためのもので、

自分の考えを持つことは許されません。

「なぜ?」「どうして?」という疑問を持つことすら、危険です。

一方、日本では、子どもたちが自由に学び、夢を語れる。

将来の目標を見つけ、何度でもやり直せる社会があります。

塾という場所も、単なる勉強の場ではなく、

自分の可能性を信じていいと伝える場でありたいと、私は思います。


“恵まれている”ことに気づく力を育てたい

便利さや豊かさの中にいると、

それがどれほどありがたいものか、なかなか気づけません。

でも、世界には「食べること」「学ぶこと」「生きること」そのものが

“挑戦”であり“奇跡”のような場所があります。

だからこそ、私は子どもたちに伝えたい。

「勉強ができること」「学校に行けること」「家族がそばにいること」

それだけでも、すでに恵まれているということを。


歩実塾からのお知らせ

歩実塾では、勉強を通して“生きる力”を育てることを大切にしています。

ただ点数を上げるだけではなく、

「感謝する心」「努力する意味」「前を向く強さ」を学べる場所でありたいと考えています。

今ある環境を大切にし、自分の力で未来を切り開く子どもたちを、これからも応援していきます。

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